小泉八雲って先生が昔 いらっしゃいましたが小泉八雲のルーツってものをたどるとアイルランドの方なんだそうでだから 日本に帰化しても怪談ですとか奇談なんという話を たくさん残されたんじゃないかと思うんでございます。 だったらというんでね我々 噺家が2人とスタッフが3人一行5人でもって行ったんでございますがあの~ ゴーストツアーというのがあるんだそうで せっかくアイルランドに行ったんだからゴーストツアーでもって街を案内してもらおうって事になったんですね。
おかしいなと思うと 地震でもないのにタンスが カタカタ カタカタ鳴っている。 で まあ 映画でもおなじみでございますが悪魔払いでございますね。 非常に霊験あらたかな神父さんが悪魔払いをした。 ところがあらゆる手を使ってもその悪魔 悪霊がその人間から落ちない。 もう 神父さんが もうものすごい 全身全霊を懸けて悪魔払いをしても落ちない。
で 丁寧な日本語でもって話をしてくれてね切なくてしかたがないんです」って…。 じゃあみんな 日本語 勉強してんの?」。 日本語 勉強してます」。 「読みます」なんつって じゃあ絵本か何か読むのかなと思って「どんな本 読んだの?やっぱり 何でしょ簡単な日本語でしょ?」。 いい街だけどまさか ピンポイントでボールペンを渡してねそのスケッチブックにご自身の手形を描いてもらってそこに サインとメッセージをもらってきて 思い出にしようって事やってたんですね。
でも 私は そういう趣味はないんですが コインっつっても十円玉でございますね。 ふだん 流通している使う十円玉。 俗に ギザ十なんてな事を若い人は言いますが確か あれ 昭和29年だか30年の初頭だかそれぐらいまで造られていた十円玉なんだそうでですから 昔に比べると なかなか手に入りづらくなった気がします。 しかし まあ 考えてみると昭和29年以前に製造されたって事は あの十円玉はもう 60年以上働いている訳ですごい芸歴なんですよ。
私は 昔から金物 なめんのが好きで好きで今 擬宝珠がなめたくて なめたくてそれで患ってるんだよ~」。 「へっ? あんた あの擬宝珠がなめたくってそれで患ってるんですか?はあ~… 若旦那」。 どこの橋に擬宝珠があるか分かりませんがね まあ擬宝珠じゃなくてもいいんでしょ。 まあ 昼日中って訳にいかねえかもしれねえけれどもね夜中に行って ねっ方々 架かってる橋のさ擬宝珠や金具 なめてきたらいいじゃありませんか」。 「大川に架かってる方々の橋の擬宝珠…?フフッ 飽きたよ」。
これ 大旦那に言っても信用してくれるかな…。 大旦那 行ってきました」。 …大旦那」。 若旦那はね何で患ってるかってえとね…よひゃあひゃいひゃい」。 擬宝珠が なめてえってんです。 擬宝珠ってえのは…。 若旦那は 昔からね 金物なめんのが お好きだそうですよ」。 今 実は 若旦那はね…」。 頭連中 頼んで足場 組むってえと 若旦那無理やり起き上がらせますってえと…。 「若旦那 もうすぐ なめられますよほら ちゃんと歩いてね…」。 「若旦那 行ってらっしゃい」。 大旦那 ご覧…。