NHK短歌 題「身体」

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この番組のまとめ

水鳥が どんなふうに飛んでいくんだろうっていろいろ想像してみたんですけどやっぱり身体が短いっていう特徴があるのでボールのようなのかなと思ったんですね。 では 次は 石塚さんどんな言葉を入れますか?僕は 何かこうバタバタと上下しながら飛んでいくようなイメージがあるのでピザ職人が ピザ生地を回しながら投げる感じの。 私はですね 描写というよりも水鳥が飛ぶ時の ちょっと唐突な感じというか その元気のよさ。 事前に 入選歌を見て選んで頂いております。 それでは 今週の入選歌のご紹介です。

ほんとに 身体のように大切に葉書をさすっている女性の姿がイメージできてそれが 頭から離れなくなってしまったとても重い一首だなと思いました。 非常に いとおしくさすっている様子が浮かんで痛切な一首ですね。 そういう気持ちのいい空気の中に自分の身体も溶けていってしまったようなそういった気分ではないかなと私は 読んだんですね。 そこに 好きな人の声が聞こえてきて声が聞こえることだけで うれしくてその声を 自分の身体の中にす~っと溶け込ませて空気の中に溶かしていくようなそういう風情を詠んだ一首かなと思います。

それを 赤い星を一緒に見ているっていう場面だと思うんですけれども自分たちの身体っていうのを呼応させて時間の経過っていうものをしみじみと感じているそんな一首だと思います。 日常と火星って 非常に遠いけれどもこの短い言葉の中で ギュッと一緒に対比させることができるという目の付けどころがいいですね。 「善玉悪玉」の辺りが ちょっとリフレインで リズミカルなのでトントンと階段を上っている様子っていうのが音としても 表現されているのかなと思いますね。