にっぽんの芸能「美酒に酔う~酒三昧でおくる名古屋の狂言〜」

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この番組のまとめ

今日は 尾張徳川藩と能狂言の歴史的な つながりに触れながら「にっぽんの芸能」 今日は名古屋から お送りいたします。 尾張徳川藩が能楽師というのを抱えておりましてみんなに楽しんでもらおうと名古屋城で 能舞台を作ったということなんですね。 そして 現在もですねこの城の すぐ隣に能楽堂があるということなのでそこで 野村又三郎さんにお話を伺っていきたいと思います。 1713年から尾張徳川藩に仕えた又三郎家の十四世です。 さあ こちらの能楽堂がまさに 又三郎さんのこの舞台は 京間で三間。

今回の公演でありました 「舟渡聟」では船底に たまった水をかき出す淦取りであったり「樋の酒」では雨樋。 これは特殊であって250番ある狂言の中でもこの曲にしか使わない小道具の一つになってます。 そういう小道具に注目して見るのも面白そうですね。 そういった演出になってるんですけども実は 中国の江蘇省に伝承されている昆劇という中に「秋江」という曲があるんですけどもこれが能狂言のルーツにもなってるだろう全く同じ演技 演出であるというのが非常に興味深いところだと思います。

舟を止むるハ 心安い。 とてもの事に また丁度 お注ぎあれ。 船頭殿 過分におりある。 私は京辺土の者で御座るが若し こなたでばし ござらぬか。 さて 舅殿の お目に掛かりとうござるがお留守でござるか。 今日も また何処元に居らるる事じゃ知らぬ。 イヤ ここな者が 西国のお大名衆もじゃと云うて お出あらねばならぬ。 舅殿には 御酒は上がりませぬか。 さて これを聟殿へ進じましょう。 舅殿 頂きます。 丁度あがりませ 丁度あがりませ。 お~… 聟殿はお盃でござる。 聟殿 頂きます。 丁度 参れ 丁度 参れ。

さて お殿様と狂言の関わりなんですけれども徳川美術館で その能狂言の特別展示というのが行われました。 江戸時代 名古屋城内にあった能舞台が復元され当時の雰囲気を楽しみながら展示品を見ることができます。 美術館には 尾張徳川家が代々 伝えてきた能狂言に関する品が数多く収蔵されています。 収蔵している美術館なんですけれどもその中でもですね能狂言関係のものがですね1,000点近くあるんですね。 貴重な品々は 尾張徳川家が能狂言を楽しんだ歴史を伝えています。