100分de名著 フランケンシュタイン<全4回>

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この番組のまとめ

「フランケンシュタイン」を用いて小説のさまざまなテクニックや読み方を解説した著書で知られています。 こちらが イギリスの辞書「オックスフォード英語辞典」の中で「フランケンシュタイン」という言葉を説明する文章なんですけどこんなふうに書いてあるんですね。 この「フランケンシュタイン」もそういうジャンルに属していまして…しかし今回は その「フランケンシュタイン」はあの怪物じゃないという誤解を先生 解かないといけないですね。

でも「フランケンシュタイン」は どっちかというと なじみがあると思って取り組んだもんだから…。 「フランケンシュタイン」の作者メアリ・シェリー。 母 メアリ・ウルストンクラフトは当時としては進歩的な女性の権利を主張する文学者でした。 メアリは 妻のいるロマン派詩人パーシー・シェリーと出会い恋に落ちますが父親に反対され…駆け落ちには 継母の連れ子だった女性 ジェイン後のクレアも同行しました。 1816年 メアリは シェリー クレア バイロンとその友人たちと共にスイスにある別荘で過ごしました。

こういう複雑な感じは自分の小説 「フランケンシュタイン」にも16歳の時にシェリーと駆け落ちをしまして翌年には 長女を出産するんですが数日後に亡くなってしまうんです。 ヴィクターが ウォルトンに身の上話を聞かせるんですがその身の上話の中には また怪物がヴィクターに語っているというでも 映画で いきなりですね人造人間が生まれるという所から始まったらこれ 本当の話かなって思ってしまいますよね。 男の名は ヴィクター・フランケンシュタイン。

ここは フランケンシュタインの語りの部分ですのでそれで やっぱりそこに没入してしまうという。 「フランケンシュタイン」という作品に関しては無数の翻案作品が作られてきてまさに怪物のごとく増殖してきたという点で決して古びる事のない作品で文学研究においても 最近 特に再評価されている作品ですね。 前回は 科学者ヴィクター・フランケンシュタインが怪物に命を与えながらその怪物を捨ててしまったと。

この怪物の子供のような純真さというのは隣人のド・ラセー一家に対する表現からも分かるんですね。 森で拾ったプルタルコスの「英雄伝」やミルトンの「失楽園」などを熱心に読みました。 そんな古典文学を読んでその ちゃんと エッセンスを感じて実験室から出る時に そこにあった服を羽織って 出るんですね。 それが フランケンシュタインの服でそのポケットの中にフランケンシュタインの日記が入ってたんです。 親であるフランケンシュタインから随分 ひどい扱いを受けたんだという事をその日記を読んで知ったわけですね。

「僕のお父様は偉い人でフランケンシュタインっていうんだ」と。 同じ「フランケンシュタイン」だという復讐心が起こって父親らしき男から鉄砲で撃たれてしまう。 それは 「フランケンシュタイン」の怪物の物語と共通しているわけです。 しかし 疎外された者が徹底的に拒絶されるという点で…さて前回は 人間との絆を結ぶ事に失敗してしまった怪物が絶望の中で出会った ヴィクターの弟ウィリアムにも拒絶されて思わず 殺してしまうという所までご紹介しました。

怪物にとっての創造主ヴィクター・フランケンシュタイン。 ヴィクターは 「怪物のせいだ」と怪物のせいで怪物をつくったのも彼自身なのですから いわば…さあ こちらは主な登場人物3人の性格をまとめたものでございます。 エリザベスやクラヴァルとの比較の上でヴィクターの性格を浮かび上がらせているという所があると思うんですよね。 さあ このヴィクターがウォルトンに伝えたかったメッセージとは一体 何なんでしょうか。 ウォルトンの言葉にかつての自分を重ねたヴィクターは教訓になればという思いから自らの失敗談を語ったのです。

プロメテウスというのは…ヴィクターが発見したこの生命発生の秘密というのが一体 何なのかという事ははっきりは書かれてないんですけども何か 電流と関連するらしいという事は 暗示はされているんですね。 ですからこの「現代のプロメテウス」というのは科学者の原形とも捉える事ができるのではないかと思います。 でも それは科学者の方からすると多分俺 このヴィクターをかばうような気がする もっと。

そして 何か いろんな所に「フランケンシュタイン」上の系譜にある作品ですね。 人類の敵とも言える「フランケンシュタイン」の「怪物」。 さあ メアリ・シェリーの「フランケンシュタイン」前回はヴィクター その科学者のそして 人類の罪と罰という事を考えてきましたがどうでしたか 伊集院さん。 しかし ヴィクターの心は宿に着いたヴィクターはエリザベスを一人 部屋に残し怪物が どこにいるか捜し回ります。

やっぱり 本人を直接ヴィクター・フランケンシュタインを殺さずにここでやっぱり改めて「怪物」とは何なのかという事を考えてみたいと思うんですけどもほんとに象徴的なキャラクターだからいろんな読み解きがそれこそ できますよね。 じゃあ ヴィクターの影はといいますとそれが 怪物として現れたというその 履歴書どおりの人生を演じていたくないみたいなその意識というか。 先生 他にはどういう解釈があるんでしょう?先ほどの精神分析的な解釈ではまた 違った怪物像が表れていくと思うんですけども。

そうやって考えていくとメアリ自体が いろんな作家の影響を受けてすごい作品に集結させていくという事自体は怪物をつくってる工程と似てますよね。 そういえばこの「フランケンシュタイン」って最初は メアリ・シェリーは名乗っていたんでしたっけ。 文学史というのは 男性によって形成されてるという考え方でしたから 女性が名前を表に出すという事に対しては偏見があったので 書かないという そういう時代背景。