日曜美術館「巨大な絵画にこめたもの~画家・遠藤彰子の世界〜」

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この番組のまとめ

♪~家の前で アスファルトに夢中で絵を描く少女がいました。 遠藤彰子の世界は まるで壮大な物語の一場面のようです。 まず遠藤先生の作品はひと言で言うともう独創傑出した作品だと思います。 それは あの豊かな想像力構成力 あと表現力。 この辺は 天の川みたいな感じのふわ~っと こう50年間 毎日欠かさず絵を描いてきたという遠藤さん。 窓の外を見ていると外から自分を見ている「学校から帰ると 毎日のようにアスファルトの道にローセキで絵を描いていた」。 こうした相模原の環境に身を置いたことが創作の源泉となりました。

遠藤さんの豊かな空想世界が花開き少女時代と同じように絵を描く喜びがあふれています。 遠藤先生の初期の作品は特に何か 見る人に郷愁を感じさせたり懐かしさ その忘れていた記憶を思い出させるそういうイマジネーションの喚起力というのが強いですね。 色を決めるまでの一段階前のなんていうんですかね遠藤さんが使っているのは 実は油絵用ではなく 習字用の細い筆。 都市に暮らす人々が不安に陥り生きる喜びを忘れたかのように遠藤さんは感じました。 遠藤さんは現代社会の姿を絵にこめました。

これは本当に あのここはね いわゆる遠近法的には手前ですよね。 一枚のキャンバスの中で 本当の「自由」な表現に たどりついたのです。 自由になるっていうのは例えば この絵だと普通の絵だと これは本当だったら池になるわけですよね。 重力を自分にコントロールするってことができるってことが非常に自由になったっていうか それは大きな絵じゃないとできないことで次から次へと 絵の課題が見えてきたっていうところでもあります。 そういう意味では最初に思ったのとは違う形で最後は出来上がることは ままあることで。