この太刀が出来た頃っていうのは鎌倉時代ですから恐らく ロウソクなどで鑑賞していたと思うんです。 やっぱり 日本刀ってねどうしても 武器だっていうイメージがあるもんですからこう 眺めて その美しさを鑑賞するっていうようなことっていうことが全く 今まで 自分の中になかったのでああいうふうにいろんな 見るポイントがあってですねその見方によって 非常に豊かに表現されるんだということで表現が ほんとに すばらしいなと。
そう! 教えて頂けますか?刃文というのはその線のところを構成しているきらきら光る粒子というのに粗い粒子と細かい粒子があって。 刃文っていうのは 粒子で構成されている。 よく見ると 粒子なんですね。 大きい方が… 大きい粒子が?大きい粒子が 沸。 大体 ふつふつ「にえる」っていう言葉は鎌倉時代にあるんですけども「におい」っていう言葉はもっとずっと時代が下がって室町末期ぐらいに出てくるんですね。
京都で開催中の展覧会を歴史が大好きという山崎怜奈さんが訪ねました。 平安後期 三条宗近という刀鍛冶によって作られました。 何か滑らかに すごくきれいにす~ってなってるのが何か 日本人が好きな雰囲気を表してるのかなって思いました。 結構 唐風のはしゅって まっすぐになってるイメージがあるんですけど何か 日本人ならではなのかなっていう雰囲気を感じました。 目線を 上下左右に動かし刃文が 一番見えてくるポジションを探ります。 この模様こそが 三日月宗近の名の由来。
実際 どうでしたか?平安時代に作られた 国風文化の優美な たおやかな感じが現れているとは思うんですけれどでも 見る角度によって全然違いますしそうですね。 さあ 山崎さんは展覧会でもちろん三日月宗近以外にもご覧になったんですよね。 こちらの刀なんですけれども圧切長谷部という刀なんですけれども長谷部というのは この刀を作った刀工刀鍛冶さんですね。
ですから 当時から既に名人であった この吉光が多分 先っぽのですねこの切っ先の辺りの焼き入れという熱処理がうまく いかなくてそのせいで こういった 少し刃文が薄くなってしまっているんですけれども彼は その自分の仕事にやはり満足をして失敗は しているんだけれどもこういった 新しい新境地に挑むことができたんだといってきちんと 自分の名前を入れてこれを完成品としているんです。
僕は 何かやっぱり最初はねどうしても これは武器だということでね人を斬ると人の命を奪うものだっていうようなものがやや インチキ近代人としてですねそういう 腰の引けた感じでこの番組に臨んだわけですけどもやっぱり お話を伺って一つ一つの刀に込められたですねその作り手の あるいは それを取りまく人たちの やはり鋭意といいますか時間とか努力というものを それにどのように接していくかということを渡邉さんのお姿とお話それから 山崎さんのお話を伺ってやっぱり そういう人の命を奪うものがでも 人に生きる力を与えるっていう