♪～それからずっと パパは毎月新聞と一緒に 私の写真を撮っている。 ヒラヒラの 白いスカートにキラキラの カーディガン。 何事かと受話器を取ると小児科医の スーラー先生だった。 スーラー先生が 僕らを小部屋へと案内してくれる。 僕の父は 白血病で ５９歳で死んだ。 私たちは あなたの血の中にお薬を入れて…オディールは 血液内科の医長だ。 彼女は ミカになぜ病院のベッドに横になっていなければならないのかを説明してくれた。 ミカが白血病なんだ」。 気持ちを落ち着けて姉のシャンタルに電話をする。
血液内科は この突き当たり。 病院で過ごす２度目の夜「ロシュフォールの恋人たち」を見ている。 アレクサンの母親はパリの医者たちに憤慨していた。 脳の腫瘍を治療しても他の臓器に転移する可能性がある事を話してくれなかったと。 マリーっていう看護師さんが「いい子にしなさい」だって。 看護師たちも手を焼いているようだった。 沈黙は 大切な時間です。 沈黙の中でそれぞれが 話の内容を咀嚼し次の質問が生まれるのです。 悪い知らせは家族が必死に押し込めていた嫌な予感を突きつける行為。
オディールの治療計画によるとこれから半年間骨髄の化学療法に入る。 ２００日以上に及ぶ 投薬治療。 ウイルスに感染する可能性があるからだ。 シダレヤナギと小川のある公園だ。 ブルーノは化学療法の段階ごとの日程をミカは身も心も消耗するだろう」と。 まず 食事に塩分制限が必要。 ホワイトチョコのような。 化学療法が終わったらきっと前よりきれいな髪が生えてくる。 背中のバッテンは オディールが３日前にペンで書いた。 子供たちに 何が一番つらかったかと尋ねると例外なく「骨髄に針を刺す検査」と答える。