ゲームは 人間が考えた知的な遊びな訳ですけれども人工知能が こういったゲームをどういうふうに攻略していくかという事をひもときながら「人間ってナンだ?」に迫っていきましょう。 将棋なんかでもね 割と最近AI対人間みたいな事になってますけども。 バックギャモンの世界では もう完全にAIが…。 それは そのAIが どんどん強くなってきたんですけどもその強くなったAIによって人間が勉強して 勉強した人間がその昔のAIよりは強いという状況が生まれてます。
探索木とはゲームで起こりうる局面の数とプレーヤーがとりうる全ての選択肢を表した図です。 トップ棋士の中には600手の詰め将棋であっても探索木の中から一手も間違えずに最後まで読む事ができる人もいるそうです。 開発者の山本一成さんはAIに 過去の対戦の棋譜を学習させる事から始めました。 でもねそういうゲームとかになってくるとやっぱり 勝負事ですから人間ならではの勝負勘みたいな動物的な勘みたいなあるじゃないですか。
麻雀の場合は 相手の手っていうのが分からないのでインターネット上に麻雀のデータっていうのがたくさん公開されてますのでそこから この局面において相手の手牌ってどうなってるのかなっていうのを推定してあげるというのがまず 初めに大事なところですね。 ゲームのAIの場合っていうのは現在の状態というのがあってここからどういうアクションをとると次の状態に変わるのかというのを考えます。 5の50乗の分岐数とは現在の状態から5つの分岐点がありそれが 50手先まで繰り返し現れる事です。
この点数を どういうふうにつけるかっていう時に将棋の場合だと比較的簡単でしてそれも いろんな工夫があるんですけどもさっき 水上さんがおっしゃられたように例えば 飛車を持ってると何点角を持ってると何点金 銀 桂馬持ってると何点とかいうふうにそういうふうに計算していくと例えば相手の金が取れたっていうのはこれは点数上がるっていう事なんでいい状態だよねという事が割と自然に計算できるんですね。 これ 木原さんね ポーカーの場合ポーカーも不完全情報ですけども。
人狼っていうののAIバージョンがみんなの頭の中で想像していくゲームでしょ?やり取りしながら見つけ出していかないといけない訳で今までのゲームと だいぶ毛色が違ってくる訳ですけれども。 では この人狼のAIの研究をしている狩野さんと鳥海さんに来て頂きましょう。 最近 研究対象として注目されているのが人狼ゲームのAIです。 うそをつき合い 相手の人間性や感情の機微といった情報を言葉や表情から読み取る面白さが若者の間で人気です。
これ どんどん進化していくとどういう事ができるようになっていくんですか?会話ができればこれは 本当はすごい事で実は お話しするってみんな無意識にやってるので簡単と思われがちなんですけどすごく難しい事が入ってまして人狼でお分かりだと思うんですけど…本当は会話っていうのは人狼だけではないのでそもそも 人間とは何かとか世界とは何かとかっていう事まで分からないとちゃんとした話はできないんですね。
ただ まあ それは 僕はすごく重要な側面でもあると思ってまして人間の場合って やっぱりすごく抽象化能力が高いですし全体を考えて意思決定していくみたいなところが すごく強くてAIは どうしても局所的というか最初は 球をたくさん落としてしまいますが偶然 はね返しポイントが入る事を学びます。