ビッグベンは 世界で最も写真に撮られてきた建築物です。 正式な名称は「エリザベス・タワー」ですが「ビッグベン」という愛称で親しまれています。 ビッグベン エリザベス・タワーをこの状態で見られるのは あと少しです。 イギリスの国会議事堂の一角に建つ時計台通称ビッグベン。 ビッグベンとはもともとこの大きな鐘の名前ですが今では時計台全体の愛称として親しまれています。 大気汚染などのさまざまな要因が長年にわたってビッグベンを脅かしてきました。 世界遺産に登録されているビッグベン。
建設当時ビッグベンは単なる観光地以上の存在でした。 ビッグベンの大時計はその一つにすぎません。 これから先 もし あの有名な文字盤の裏に最新の装置が置かれ電気の配線が張り巡らされるようなことがあればその時こそ ビッグベンの歴史が終わる時です。 今なお あの文字盤の後ろには1850年代に造られた機械装置がありもし あの装置が止まり 時計が電気で動くようになったとしたらビッグベンの魂が消えてしまいます。 時計整備士の作業室は国会議事堂の地下にあります。
今回の大時計の修復作業で重要な問題点とは何ですか?一番上に付いている薄いスチールのバネは前後に曲がるうちに いつかは壊れます。 ビッグベンは 数多くの偉大な出来事を目撃してきたからこそこの夜サマータイムの開始に伴い時計の針が進められます。 中に立ち入るのは大時計の手入れのために待機している時計整備士たちだけです。 時計の管理官を介して議長に依頼し下院上院の議題として上げてもらい産業革命以前人々は日の出と日の入りを頼りに生活していました。
時計台の建造は世界中でブームとなりパリのリヨン駅カナダの国会議事堂イギリスの地方都市に至るまで皆こぞって時計台を建てました。 「国会議事堂のために巨大な宮殿を建設し大きな塔にイギリス最大の時計を設置する。 ビッグベンの鐘の音は1923年の大みそかに初めてラジオ放送されまもなく その音は大英帝国中に響き渡るようになりました。 時計台は国会議事堂の一部のため地上から まっすぐに足場を組むことができません。 そこで どうしているかというと足場が 風にあおられて揺れないように時計台自体を支えとして利用しています。