ジャングルに独りぼっちでいたところを発見されチンパンジーの保護活動を行うパトリシア・ルシェーヴに預けられました。 政府から２つの島を譲り受けカネルのような孤児となったチンパンジーが将来その島で生きていけるように計画しています。 そろそろ カネルをキャンプの他のチンパンジーの群れの中に入れる時期です。 早く食べたいのかい？パトリシアは チンパンジーがこうした生きるためのすべを学ぶ事で成長してくれる事を願っています。 カネルは パトリシアが救った１８番目のチンパンジーです。
島には ５年前パトリシアによって放たれたチンパンジーの群れがいます。 この数日島の大人のチンパンジーたちはある大切なものを守ってきました。 母親代わりだったパトリシアに自分の初めての赤ちゃんを見せようとしています。 この子は完全に野生のチンパンジーです。 パトリシアはカネルも一緒に連れてきました。 年上のチンパンジーたちはパトリシアと最後のスキンシップの時を過ごしています。 こうしてキャンプで暮らすチンパンジーはカネルだけになりました。 年上のチンパンジーたちが野生に戻ってから５年がたちました。
カネルの行動は 若いチンパンジーたちのお手本になっています。 パトリシアとボスコは ５年以上カネルの面倒を見てきました。 人間に保護されながら一定の自由を満喫する今の生活がカネルには合っているとも思えるのです。 野生の世界に帰るかどうかを決めるのはチンパンジー自身です。 人間の世界から離れ野生のチンパンジーとして生きていくのです。 パトリシアはキャンプに残りカネルを見送りました。 島で暮らしているチンパンジーたちがカネルの到着に興奮しています。 ボートを降りれば チンパンジーの群れでの生活が始まります。