これは 建物を集めたスクラップブックなんですけれども例えば こちらの「街」のちょうど俯瞰構図っていうのが例えば あの「街」の作品の中には出てこないですけどもこちらの帽子をかぶった女性は松本竣介が描いた スケッチなどにもちょうど 同じようなものが使われていると思います。
まず伺いたいのは 今回あの美術館のその展覧会場に アトリエを竣介のアトリエをしつらえるという企画をされましたけれどもあれは どういうねらいで企画されたんですか?松本竣介の場合を考えますと彼は 外へ行ってスケッチをしてきてもそれを持ち帰ってアトリエの中での作業というのはとても大事だったということが一つとそれ 絵を描くだけではなくてそこで本を読んだり 原稿を書いたり竣介の その初期の代表作 絵の方をねちょっと見ていきたいんですけれどもそれと この 何といってもこの青の魅力というのはある。
学ぶのも大変だったであろう古典的技法も取り入れながらあれだけ時間をかけて描くっていうそのスタイルになったっていうのはそれは 竣介の どういう考えというか思考があったんだというふうに思われますか?何か どこかで自分の中で絵画というものを自分の作品というものを普遍的なものにしたい100年200年 もたせたいっていうような意識があって絵作りっていうものを 意識的にああいうふうに プロセスを踏んできちんと作ろうとしてたんじゃないかと思うんですよ。