小野さんが今回訪ねたのは 熊本県。 地域の歴史を伝える美術館。 熊本市に来るのは 僕は生涯で2回目ぐらいかもしれません。 あっ あそこに… 熊本城ですよね。 この美術館に勤める…しかし 宮本武蔵ゆかりの美術館がなぜ熊本にあるのでしょうか。 晩年のおよそ5年間をこの熊本の地で 穏やかに過ごしました。 この美術館では 武蔵のさまざまなイメージを見ることができます。 そして武蔵は色白の美男子に描かれています。 戦乱の時代の末に安住の地 熊本にやって来た武蔵の心情をうかがわせます。
中でも ふるさと熊本に関わりのある宮本武蔵の生きざまに ほれ込み実は 美術館を運営する清川さんはあの激動の時代に確固たる自己を貫いて生きたと。 小国町出身の洋画家坂本善三をたたえて開かれました。 美術館が収蔵するのはこうした坂本善三の抽象画を中心に何度来ても 新しい善三の作品に出会うことができます。 坂本善三は 明治44年小国町の酒蔵の三男として生まれました。 12歳で画家を志した善三は地元の中学校を卒業後すぐに東京の美術学校に進学し洋画を学びます。
坂本善三美術館は 町の人たちが集まり交流する空間にもなっているのです。 つなぎ美術館の学芸員 楠本智郎さんです。 しかし 昭和30年代隣町 水俣に端を発した公害現在 町民の4割が65歳以上の高齢者です。 この町に活気を取り戻したいという思いから 楠本さんたちはさまざまなアートプロジェクトを立ち上げてきたのです。 津奈木町は水俣病の被害地区でもあったのでアートによる町づくりを目指し町立美術館がオープンしたのはNHKのニュースでも全国に紹介されました。 プロジェクトの名前は「赤崎水曜日郵便局」。