100分de名著 三木清“人生論ノート” 第4回「死を見つめて生きる」

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この番組のまとめ

三木 清の「人生論ノート」。 執筆直前に妻を亡くした三木は人生論を「死について」から書き始めます。 「死について」の考察から始まった人生論がなぜ 「希望」で締めくくられたのか。 ♪~「100分de名著」 司会の…さあ かなり かみ応えがありました 「人生論ノート」。 1夜目も2夜目も3夜目も毎回「うわっ これは どう理解したらいいんだろ」と思うんですけどもその謎解きをして下さるのは今回も哲学者の岸見一郎さんです。 戦争が拡大してきましたし時代背景的にも 死が身近な問題になっていたはずです。

「執着するもの」というふうに書いてますけどもこれは具体的には 三木は何を想定してるんでしょう?だから 私が亡くなった時に折に触れて 自分の事を自分が これだけ忘れていないという事が 恐らく根拠ですよね。 その一周忌に 三木は追悼文集を編さんし「人生論ノート」が刊行された翌年三木は徴用され8月15日の敗戦後も釈放される事なく9月 独房のベッドから落ちたまま獄死しました。

三木は 人間の「生命」と歴史における「過去」を重ね合わせその意味についてこう述べています。 ですからいわゆる 「歴史修正主義」を三木は 厳しく批判していたんだと思います。 現代でも 南京虐殺やホロコーストはなかったとかそういう 歴史的な事実に対する解釈が多々あるわけですけども……という事を三木は考えていますしそれが三木の独自な歴史観でもあり同時に死生観であるというふうに考える事ができます。