TVシンポジウム「被災経験と知恵を世界に」

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この番組のまとめ

海外助けあいの一環として開かれたこのシンポジウムでは自然災害の被害を受けやすい途上国の防災力を高めるために去年から今年にかけても世界中で自然災害が頻発し今日は議論します。 そして 大阪赤十字病院国際医療救援部 課長の最近は 防災の関係者がですねレジリエンスという言葉を使うことが多くなってるんですが一体 このレジリエンスというのは「防災力」とか あるいは「災害の対応力」とどこが どんなふうに違っているのか。

実はですね 私 おとついバングラデシュの方から戻ってきたばかりなんですけれどもバングラデシュではレジリエンスといいますと随分昔からやってる活動でサイクロン対策の活動をやっております。 2つの方向からの支援活動というのをやっておりましてまずはですね 最初 住民の人たちの中にボランティアのネットワーク集まりを作りましてそういった人たちを訓練して早期警戒システムとか避難誘導とかそういったことをするメカニズムを作りました。

ネパールの人たちっていうのは防災意識っていうのは日本人と比べると どうなんですか?例えば 土砂崩れが定期的に繰り返すし段々畑にするので 山岳地帯ほんともう 至るとこ はげ山にして雨季になると どしゃ雨が降るのでドカッと雨が降るとエネルギーはなかなか出てこないですよね。 それは 日本のJICAのプログラムとか赤十字のプログラムを通じて日本の考え方っていうのがだいぶ広がってきたんです。 これ 日本赤十字社がチリの赤十字と組んで地元の人たち向けに地震のあとには津波が来る。

昨年8月以降70万人を超えるいわゆるロヒンギャといわれる避難民の人たちが国境を越えてバングラデシュに入ってまいりまして元からいた避難民も合わせて今のところ 恐らく90万人前後の方がバングラデシュ南部に住んでいらっしゃると思うんですけれどももともと これ 避難民キャンプという場所があるわけではなくて自然保護区のような山林だったわけですね。

外国の人たちは やっぱり一定期間は避難しないといけませんので初期の活動を行うのは やっぱり避難民の人たちであるということでこれは まず避難民のボランティアの中から15名ぐらい選びまして救急法ですね 応急手当ての指導法を普及する人たちを まず育てました。

ですからベースキャンプで訪問し合ってですねお互い ある程度 関係性が こう 出来て仮に 自分たちが遭難したら近くにいる ほかの隊に助けてもらうしそれは 僕らが 例えばシェルパ地元のシェルパをある意味 ガイドとして雇ってますけどシェルパとの関係も。 ほんとに こう 何かあったら命を助けてもらうわけですからほんと 信頼関係がなかったら悪天候になったら ときにシェルパ先に下りちゃいますしね。

そして 一回ずつ自分が排尿や排便する時にまた 小さな袋を中に落としてそこに排尿をして公衆電話が 災害時優先電話といわれていますね。 山屋として考えた時にエベレストのベースキャンプってパッと浮かんでそのベースキャンプってのは…エベレストは 約2か月 滞在して僕ら山屋は考えてるので。 あの5,300メートルで通用するベースキャンプなら被災地でもいけるんじゃないかっていうことでこのテント村が出来ましたけれども。

避難所も こう 雨風をしのぐっていうことだけじゃなくてやっぱ 人間って精神の生き物ですから特に テント村も避難所ですけれども仮設が出来るまでのまあ つなぎじゃないですか。 逆に 日本の避難所の方が発展途上国の避難民キャンプよりも…っていうことを前提に多分成り立ってるんですよね。

私 以前ですね 東ティモールというところで活動をしておりましてここは2002年に独立したばかりの非常に若い国でしてこの国の赤十字社自体が そういうわけで非常に若いということなんですけれども人口が120万人ぐらいの小さな島国になります。 日本赤十字社は2004年から救急指導員をこの東ティモール赤十字社に派遣してですねこういった救急法の普及活動というのをやってるんですけれども。

それこそ ちょっと前までは「地震 雷 火事 おやじ」って言葉もありましたし日本の各地にですね災害に関わる言い伝えとかこの土地だったらこうしなきゃいけないとか例えば 三陸沿岸に行くとですね津波 地震が起こったらこの石碑の上に逃げなさいっていう石碑が残っていたりとか各地に いろんな地域に根ざした防災文化があるんです。

そういうちょっとしたプチピンチの中から人間ていうのは生命力をつけていくと思うんですけど今 自然体験がすごく少なくなってるのでいざ何かがあった時に対応できないんじゃないかなと。 まあ 女性視点で防災ブックを企画 編集した者として防災計画や避難計画においても女性の出番があって意見が活用されたらいいなというのが希望なんですが実は 8月にですね女性防災ネットワーク・東京2018キックオフ・イベントというのがありました。