地球ドラマチック「よみがえるアイスマン~科学とアートが明かす謎〜」

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この番組のまとめ

科学的な調査の結果遺体 および一緒に見つかったものはおよそ5,300年前のものである事が分かりました。 エッツィは世界にセンセーションを巻き起こし手がかりはまず エッツィ自身にあります。 最初のうちエッツィは吹雪の中で凍死して雪に埋まったのだと考えられていました。 死に至ったエッツィ。 エッツィは何者だったのでしょうか。 エッツィの遺体を調査する事自体が難しいからです。 腐敗を防ぐため エッツィは南チロル考古学博物館の冷凍室に20年近く保管されています。

エッツィの皮膚の色調と質感。 レプリカを細部まで精巧に作るためにはエッツィと彼の時代についても学ぶ必要があります。 これを材料にエッツィの実物大プラスチックモデルが成型されます。 その結果 エッツィの体表のどんな小さな凹凸ももれなく再現されます。 エッツィの全身が再現されました。 スターブがレプリカの作製に取りかかる一方で科学者たちはエッツィの謎の解明を続けています。 アルベルト・ツィンクはエッツィ調査研究の第一人者です。 体の状態について言うと エッツィは腰と膝に問題を抱えていました。

形だけはエッツィと全く同じですが本物とうり二つのレプリカにするにはまだ さまざまな作業が必要です。 次に特別やわらかい細工用の粘土でエッツィの皮膚を再現します。 ミイラ化したエッツィの複雑な皮膚を正確に再現するには膨大な時間が必要となるでしょう。 エッツィは皮膚や筋肉などが十分に保たれた事でほぼ完全な保存状態が維持されました。 一方 自然にできたミイラ エッツィやアンデスの山頂で見つかったもの泥炭に埋まっていた遺体などは自然環境の力だけで遺体が保存されたものです。

エッツィの入れ墨は治療行為を目的とした最も古い直接的証拠といえるかもしれません。 このキノコにはエッツィが抱えていた病気の治療薬となる特質があります。 比較的 最近の発見だと思っていた治療手段がはるか昔から存在していた事をエッツィが教えてくれたんです。 エッツィは歴史学者や科学者たちがこれまで唱えてきた説を覆そうとしています。 ゲイリー・スターブはエッツィの肉体の再現という挑戦を続けています。 一方 科学者たちはエッツィの身元確認を続けていました。

彼らは狩猟採集民で自生する植物を採りそして 5,000年前になると狩猟採集の文化はヨーロッパから ほとんど消滅しました。 DNAを解析する事でエッツィが属していた集団が狩猟採集民なのか 農耕民なのか更なるヒントが得られるかもしれません。 DNAから見てエッツィに最も近いのは農耕民に分類される人々だったのです。 エッツィの祖先は彼が生まれる2,000年近く前にヨーロッパにいた農耕民である事が明らかになりました。