古典芸能への招待「京の冬・顔見世への誘い(いざない)」

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この番組のまとめ

♪~京都の南座での 吉例顔見世興行より「義経千本桜 木の実 小金吾討死すし屋」をご覧頂きます。 今回は 京の師走の風物詩となっている南座の顔見世から12月公演のもようをお送りします。 今回の12月公演は 主催者である松竹株式会社の創始者2人は 明治39年 1906年当時の持ち主から南座を引き継ぐと創始者の2人が築いた伝統と革新の気風は今年 文化功労者に選ばれました。 70年間 歌舞伎に注いでこられた熱い思いと今後について10月の文化功労者発表の時に伺いました。

ハハハハ ハハハハアイヤ男そりゃ其方の思い違いと申すもの見らるる通り足弱をともないたればその足弱連れが盗みするもんの付目じゃ。 盗人猛々しいとは おのれのこっちゃい。 世が世の時であったならずたずたに切りさいなんでも御台様 エエ 口惜しゅうござりまする。 ああ ありゃ いがみじゃ いがみじゃいがみじゃ いがみじゃ いがみじゃと博奕の元手がいるなればわしを どこへ売ってなとまたしても世迷い言わしの盗み衒りの根元は皆 われから起こったこっちゃい。

ぐあ~っ!ああっ! これ金吾気を確かに持ってたも金吾 気を確かに持ってたもいのう。 あなた様には御台様を伴い紙屋の宿と言う処へ女人禁制の山なれば御台様を残し置き人を頼んで高野へ上りこれ金吾 そちが死ぬると父様に逢う事はならぬわいなあ。 御台様 若君様 死なぬと申すも皆偽りええ何じゃいしたが 石のようでは無かったが。

そんなら茲で女夫事のお稽古をしましょう程にエヘン 女房共のお里 今戻った此のようにするのじゃわいな。 左の袖をこのようにして手拭いを肩にかけ 右の足からソロリ左もソロリ ソロリソロリエヘン 女房共のお里様このように左の袖をこう出して手拭いを肩にかけて右の足をこう出してエヘン 女房共のお里 今戻ったとこのように するのじゃわいなあ。

見れば若い女中の寝入りばな定めしお伽の人ならん斯くゆるがしきおくらしなら都の事も思し召しそれも心にかかりしかど文の落ち散る恐れありわけて此家の弥左衛門父重盛の恩報じと女は嫉妬に大事をもらすと弥左衛門にも口どめなしまずまず。 これこれ 弥助の弥左衛門殿。 ヤァ こやつ 横道者 おのれ今日維盛此家にかくまいある事地頭の者より上への訴え急ぎ首打って渡すか。 三位中将維盛様の首 イザ御改め下さりましょう。 それ弥左衛門夫婦を取りまけ。 親父のまいすが三位中将維盛を熊野の浦よりつれかへりイザお改め下さりませ。