79年前 長野県の浅間山で撮られた写真は日本の山岳写真に 革命をもたらします。 今日は 戦中戦後と写真を撮り続け日本の山岳写真に革命をもたらしたといわれる 田淵行男に迫ります。 田淵行男は なぜ そうした写真を撮ることができたのか田淵が残した写真 7万3,000点や愛用の品々を収蔵しています。 田淵行男の この「山岳写真傑作集」が出たことによってそこで目にしたもの山の本質っていうんですかね。
普通 初めて来たら やっぱり浅間山自体が大きいんでちょっと石川さんにご紹介頂きたいんですけれども。 石川さんが思うところの田淵行男の写真の特徴 よさってどういうところだと思いますか?山をこう… なんていうかな固有名詞としての山を象徴的に撮る方多いんですけど そうじゃなくてその山の全容を表した普通の写真というよりは田淵さんの視点が すごく強調されて。 日本カメラ博物館の学芸員…こちらにお持ち頂いたのが 戦前田淵が使っていたであろう同じタイプのカメラじゃないかということなんですね。
写真集のレイアウトを自ら手がけるようになった田淵はその作業に没頭します。 だから 広告写真で言う いわゆるブツ撮りみたいな撮り方をしていてこういった写真を こういう自然写真集の中に 大胆に取り入れるってことあんまり誰もやってないんじゃないかと思いますけどね。 自分がやりたいことってのはこの小さな箱みたいな世界だけどもその箱の中に全部詰め込むことができてそれを一つ一つ取り出して見せて面白がらせるというかそういう喜びっていうのを 写真集を作りながら感じたというふうに思うので田淵が世に出した写真集は 36冊。
石川さん これ 大好きな写真集というか本だと思うんですけどこういうことやってみたいなって こう…そういう気持ちって ありますか?もちろん 自分で構成とかまではねなんか考えたりするんですけれどやっぱり田淵さんみたいなデザイン的なセンスだったり実際の手仕事 なかなか ここまで本を作り込める人っていうのは山をさまざまな方法で 愛して 伝えようとした 田淵行男なんですけれども山の上には もう一つ彼が愛した美しい生き物がいました。