日曜美術館「巨大な絵画にこめたもの~画家・遠藤彰子の世界〜」

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この番組のまとめ

迷宮に迷い込んだような不思議な世界です。 創作の過程をたどりながら巨大な絵画にこめられたこちらのお宅という…。 この辺は 天の川みたいな感じのふわ~っと こう50年間 毎日欠かさず絵を描いてきたという遠藤さん。 現実と空想の二つの世界を行き来するような不思議な感性を持つ少女でした。 やがて こうした不思議な世界を絵を通して表現するようになります。 「学校から帰ると 毎日のようにアスファルトの道にローセキで絵を描いていた」。 こうした相模原の環境に身を置いたことが創作の源泉となりました。

遠藤さんの豊かな空想世界が花開き少女時代と同じように絵を描く喜びがあふれています。 遠藤さんが使っているのは 実は油絵用ではなく 習字用の細い筆。 この細い筆で 巨大なキャンバスを仕上げるのは 途方もない作業です。 都市に暮らす人々が不安に陥り生きる喜びを忘れたかのように遠藤さんは感じました。 「物質的に豊かになる代わりに人間の心が失われて遠藤さんは 現実と向き合い始めます。 この新しい表現によって 遠藤さんは画家として生きる手応えを感じ化学工場と 中世を思わせる構造物とが融合した都市空間。

ある意味では内面的な自画像だと僕は思うんですね。 ある意味では インナーチャイルド。 遠藤先生の中に まだ ずっと存在する少女としての精神的な少女としての存在。 あのインナーチャイルドが導き手となってですね画家である遠藤先生をより広い内面より豊かな内面へと誘っているようなそんな気がいたします。 作品の完成に向けて 遠藤さんは最後の筆を入れていきます。