作者のオルテガは「大衆の時代」の到来を今から およそ1世紀も前に予見しました。 それは近代化の中で寄る辺なく群衆化した第1回はオルテガの考えた「大衆」とは何かその意外な姿に迫ります。 およそ90年前に発表された スペインの哲学書 オルテガの「大衆の反逆」です。 大体 私たち大衆 対 エリートみたいな形で大衆を捉えてると思うんですけども実は オルテガは そういう意味で大衆を使っていないっていうのがここでのポイントなんですね。
しかも 都市部では産業が勃興していて人を必要としているのでどんどんどんどん 農村から都市に 人が流入してきたという非常に劇的な転換があった時代だったんですね。 フランスの哲学者の ミシェル・フーコーという人がいるんですけどもこの人が捉えた新しい大衆の在り方というのがオルテガと非常に呼応してると思うんですね。 つまり…つまり 工場労働者として使える体にしていく必要がある。 近代教育の非常に重要なポイントっていうのは学校で 1時間なり 先生の話をじ~っと こうやって聞いてないといけないわけですよね。
だから まあ大衆は一般的な庶民という捉え方でいい?そして 自分の役割みたいなものをしっかりと考えながら他者と共生しているようなそういう人たちのことなんですね。 それは 質を共通にするものであり他人から自分を区別するのではなく共通の型を自ら繰り返す人間だとオルテガは言うのです。 みんなと同じであることに喜びを見いだす大衆をオルテガは「平均人」と名付けました。