第1回はオルテガの考えた「大衆」とは何かその意外な姿に迫ります。 およそ90年前に発表された スペインの哲学書 オルテガの「大衆の反逆」です。 大体 私たち大衆 対 エリートみたいな形で大衆を捉えてると思うんですけども実は オルテガは そういう意味で大衆を使っていないっていうのがここでのポイントなんですね。 当時の大衆は自分は大衆だと思ってるの?そこが 新しい現象だというふうにオルテガは考えたんだと思うんですね。
「大衆が社会的権力の座に のぼったことでスペインでは軍事政権による独裁政治の末に政治的な混乱が続き 内戦が勃発。 しかも 都市部では産業が勃興していて人を必要としているのでどんどんどんどん 農村から都市に 人が流入してきたという非常に劇的な転換があった時代だったんですね。
だから まあ大衆は一般的な庶民という捉え方でいい?イコール庶民という感じもしますね。 オルテガが考えてたのは この庶民と大衆は全然違うと考えたんですよね。 庶民というのはもちろん 都市に出てきてもそこで また新たなコミュニティーを作りそして そこに地に足をつけですねそして 自分の役割みたいなものをしっかりと考えながら他者と共生しているようなそういう人たちのことなんですね。