本日のゲスト…禅寺の住職でありながら日本を代表する庭園デザイナーです。 そして 現代の都市空間まで日本文化の神髄を伝える庭を造り続けています。 そこに込めた日本人の美意識を探究します。 今日の舞台は1,500年の歴史があるといわれる寒川神社。 神々が降臨する山の神聖な場所に枡野さんの手がけた庭があるということでアンディとシャウラは特別な許可を頂いて入らせてもらいました。 ただ デザイン的には その入る前に ご覧になられると 門が額縁ピクチャーウインドーになってるんですね。
私たちは こう 閉じた空間からずっと 開いた空間に来てますけどやっぱり「閉」の空間から「開」の空間に来るその変化点っていうのが変化する瞬間に その場 その場で見せ場となるポイントを作り出すのが枡野さんの庭のデザインです。 変化してる この状況の中で どうじゃあ生きたらいいかっていうことをやっぱり 自分自身自問自答するような形ですよね。 それを変えたくないこのまま とどめたいと思うから黒い斑点や ところどころに開いた穴は経年変化が作り出した自然の模様。
一つとして同じものが作れない自然の造形を生かしたデザイン。 そうした虫食い材の魅力を生活の中で感じてもらえるように身近にある さまざまな道具も手がけています。 デザインの力とか人が それを伝えることで新たな価値をもたらしたデザインです。 それを いかに輝かさせてあげるようにその場を デザインで用意してあげられるかっていう。 「無我」?自我で 自分で こうやりましたよやりましたよって こういうのが…そういうのが出てきてしまうと何か 一生懸命やろうとしてるじゃない!っていうのがそういう臭さが感じられるんです。
バーナーの炎を使う技法で青木さんが作るのははかなくも生命力あふれる緻密な造形。 ガラスっていうのは 常に何か 次の瞬間に割れてしまうんじゃないかとかいつか これは壊れてなくなってしまうんじゃないかっていうはかなさを内包しているっていうところがすごく私の中でテーマに置いている生命のありさまっていうところにフィットしてきまして。 その生命のつながりの世界を表現しています。 雌しべが 自分に合う花粉を選択する奇跡的な瞬間です。