日曜美術館「シリーズ北斎 めくるめく読本挿絵の世界」

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この番組のまとめ

その挿絵の第一人者となった北斎のヒット作が膨大な読本挿絵を描いたことがやがて 晩年の傑作につながったともいいます。 でも こういうね 凝ったすばらしい絵があれば40代 浮世絵師として売れ始めていた北斎が50代まで 10年間にわたって最も打ち込んだのが読本挿絵です。 今までにない今までの絵本の挿絵なんかにないものすごい迫力ものすごいリアリティ。 それのリアリティというものは現実のリアリティじゃなくて架空の世界のファンタスティックな世界のリアリティっていうもんですから幽霊の表現というのは見たことないですよね。

何か 見えない風を描こうとする北斎の執念を感じるけどこの挿絵を見て「冨嶽三十六景」の風の名作を思い浮かべる人も いるかもしれないね。 実際にね こう 目にできないものを想像力によって どう表現するかっていうようなことって江戸の浮世絵を長年研究してこられた国立歴史民俗博物館教授の大久保純一さんに お越し頂きました。

「椿説弓張月」の主人公は平安時代末期に実在した武将…物語では弓の名手で強くて勇ましい為朝が波乱万丈の英雄物語です。 それにしても 放射状に伸びる閃光のような爆発の表現がこれは 北斎が41歳の時に著した…洒落や風刺を織り交ぜた絵入りの読み物で北斎自身が文章も書いています。 一方の北斎は 衣食に全く こだわらず馬琴が 自分の手法 新しい可能性作者として生きていくんだと思った時にどうしても一緒にやりたいと思ったのが北斎であって北斎はどのようにして読者を惹きつけたのか今度は 本文と比べながら挿絵を見てみましょう。

北斎と馬琴のゴールデンコンビは13作品で終わりを迎えそれぞれの道を進みます。 北斎が 読本挿絵の次にのめり込んだのは…一方 馬琴は 「北斎漫画」が出版されたまさに同じ年その後 一流になる2人が一時期 一緒に仕事をして切磋琢磨していたというね。 そういう時代があったということですけど大久保さんは この馬琴と北斎のコンビどのように ご覧になりますか?戯作の世界の天才と浮世絵の世界の天才の更なる飛躍期であったのは間違いないと思いますので。