100分de名著 オルテガ“大衆の反逆” 第3回「死者の民主主義」

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この番組のまとめ

特に 民主制っていうのはこの死者の問題が特に重要なんじゃないかと考えていたのが私は オルテガだと思うんですね。 それは 過去や「死者」を無視することだとオルテガは考えました。 私 この言葉すごく好きな言葉で昔 読んだ時 これ どういう意味だろうと思ったんですけどもオルテガが言っていることはこの「死者」っていうのは存在 いなくなったんではなくてやっぱり……と考えたんだと思うんですね。

オルテガはこういう時代であるがゆえに人々は大変 大きな不安っていうものにさいなまれているってまた これも逆説を言うんですね。 まあ こういうような暴力的な専制みたいなものをオルテガは 過去を無視しているということで批判をしているんだと思いますね。 過去と向き合って そしていろんな異なる人たちと合意形成をして前に一個ずつ進めていくというのは大変 まどろっこしいのでそうすると 一気に単純化して物事を進めていこうとする。 …でいて 単純化の反省は逆方向への単純化になるというのかな。

憲法によって その権力っていうものが縛られていますよっていうのがこの立憲主義という考え方なんですけれどもこの考え方を 実は政治学とかあるいは憲法学で… つめていくとこういう問題が出てくるんですね。 立憲主義っていうのは この民主主義っていうものと ぶつかってしまう側面がある。