じゃあ そのオルテガの思想の幹のようになってる 保守の思想ですねこれを少し オルテガ以外の近代の思想家の中に探りながら今日は オルテガを位置づけたいなというふうに思っています。 近代保守思想は フランス革命に対する懐疑から始まりました。 バークという人の この「フランス革命についての省察」という本はまさに この近代保守思想というものの原点と言われている本なんですけれども彼が強調したのはですね自分が考えているその保守っていうのは「復古思想」ではないぞということなんですね。
革命後のフランスの民主主義が崩壊状態にあることに深く心を痛め…トクヴィルは次のように厳しく批判しています。 そして 「アメリカ社会は 国家と個人との間の中間領域が分厚い」ということに気がつきます。 そこでの合意形成のプロセスこそが「良き社会」を構築しトクヴィルは やはりフランス革命のあとのナポレオンの専制政治を経験したフランス人なんですね。
パットナムはボンディングとブリッジングという概念を提示していました。 ボンディングというのは非常に強い絆関係ですね。 伝統的な共同体というふうに考えていいと思いますけれどもみんなが感じてきた伝統的共同体に対する いらだちとか不安という問題だったんだろうと思うんですね。 これ聞くと簡単じゃないのは分かるんだけどインターネット社会みたいなものが捨てたもんじゃないなと思うのはですから やっぱり今 必要なのはその1人の人間がこの複数の共同体にいろいろと属している状態ですね。