まあ 三四郎っていうのは主人公としてちょっと独特の持ち味がある人で東京帝国大学に進学するため九州から上京するところです。 これが独特な主人公 三四郎なんですね。 まあ 後手に回るとも言いますししてやられるとも言いますしそこが 我々は三四郎に共感して三四郎と一緒に世界を見るようになるわけですけれども同時に 三四郎もうちょっと頑張れよというふうな気持ちにもなるわけですね。
三四郎は 東京に着いて早々一人の女性に恋をします。 彼女は どうやら 三四郎の先輩で科学者である野々宮宗八に好意を抱いているようです。 混雑で気分が悪くなった美子は三四郎と2人で会場を離れ 散策します。 まあ 三四郎も漱石もそうですけども目の前に何かがあるとその意味を考えたくなると。 反応する人は 意味を考える前に何か答えるわけですけども三四郎の場合は ぐずなので先に まず考えるわけです。
多分 これより前の時代はね ものすごい大活躍するヒーローが ど真ん中にいてさて 三四郎というと恋心を抱いた美子ですけれども休憩の間に三四郎は 美子に近づきます。 その後 三四郎は 美子が近々 結婚する予定であることを知りもう一度 会いに行きます。 だから 三四郎この目から見てどういうふうに美子が映えるかっていうところがやっぱり漱石としても 一番関心があったところだとは思うんですね。