落語ディーパー!~東出・一之輔の噺(はなし)のはなし〜「長屋の花見」

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この番組のまとめ

今晩の「落語ディーパー!」はお花見の噺です。 落語には その旬を象徴するような噺が大変多いんですけれども今日の噺も 本当に今の時期に ピッタリの噺なので是非 お楽しみ下さい。 「長屋の花見」これを知らなきゃ もったいない!威勢よく いくよ。 人気と実力を兼ね備えた気鋭の真打ち春風亭一之輔。 今日の本題「長屋の花見」はどんな噺かというと…長屋の花見 こちら。 近所でも評判の貧乏長屋の店子が大家に呼び出され「はあ また 家賃の催促か」と思っていたら大家さんが 「上野のお山に花見に行こう」と提案します。

こんなふうに 上野に誘う場合時代設定は明治の方が自然。 なぜなら 将軍家の菩提寺である寛永寺がある上野の山は江戸時代 花見の宴会を行えない時期があったのです。 ちなみに こちらは江戸時代の花見を描いた浮世絵。 飛鳥山というのは今の東京の北区王子の辺りですかね。 一之輔さんは どなたのものを聞いていらっしゃいますか?それはもう 「長屋の花見」といえばですね五代目の小さん師匠ですかね。 三代目の馬楽という師匠が東京でやって移植してその馬楽師匠が四代目の小さん師匠に教えて今に つながってる。

この大勢の あの方たちが出てくる噺をワイワイガヤガヤの噺って…。 ワイワイガヤガヤ。 ワイワイガヤガヤ?僕らだとね。 大勢の人がワイワイガヤガヤして展開する噺。 その代表的な演目が「長屋の花見」ですわ~っと若い者が集まってくっちゃべってわ~っていうのがワイワイガヤガヤ。 「今日 ワイワイガヤガヤ出てる?」って前座さんに聞くと「今日 出てません」。 一つの 例えば大家さんに呼ばれて一つの家屋に ワイワイガヤガヤと人が入ってくる時に「こんにちは」「こんにちは」って言うじゃないですか。

「気で気を養う」っていう言葉が落語に出てくることあるんですけども要は 何か こういう状況バーチャルを楽しむというかで だから 落語自体が何か よく考えたら だって普通のおっさんがぱあぱあ しゃべってるのをお客さんは お金払って能動的に 何か聞きに来て想像して楽しむみたいなこの行為自体が 割ともう 落語的というか長屋の大家さんと店子の関係に近いものがあるんであんまり 僕 持ってないんですよ。 上方落語で「貧乏花見」。

大家が朝 招集して仕事に行く前に ちょっと おめえたち集まってくんねえかって東京だと言われるんですよ。 だから 仕事に行く前に集まると花見に行くぞって言って みんなそのまんま行っちゃうっていうその のんきさがね。 そしたら 落語で志ん生が何かの… 何かの遊びみたいな噺で浅草で こんにゃく…おでんのこんにゃくにからしをベッタベタに塗ってちょっとずつ食べると辛いから まだ深みがあるみたいなことを言っててああ 同じことやってんだなと思って。