ドック内で順次ブロックごとに船体を造り上げエンジンや機械類もそのつど設置していきます。 そして 船体構造が完成してから内部の換気装置や電源ケーブル配管 機械などが設置されました。 同様に造った複数のブロックを接合して一つのメガブロックを造ります。 今回の豪華客船にはこのメガブロックが53個必要です。 メガブロックが完成したら巨大クレーンで船台上の所定の場所に設置していきます。 この工法なら同時進行で各ブロックを造れるためブロックのもととなる鋼の板は水の中で切断します。
ここでは 8か月をかけて11個のメガブロックが造られそれをつないで およそ60メートルの船体部分が完成しました。 ジェノバの船体部分と合体する事ができれば建造期間を大幅に短縮できます。 ジェノバと こちらで造った船体部分が合わなければ深刻な問題になりますから。 船体部分を進水させるにも細心の注意が払われます。 船体部分を支えている支柱から船体部分を少しだけ持ち上げ自由な状態にしてその重さを進水台に移すためです。 進水式が始まる30分前に船体部分を支える最後の支柱が取り除かれました。
次に 運ばれてきた船体部分も同様に正確な場所へと導き2つの船体部分が ぴたりと一直線に並ぶようにします。 プロペラの製作は振り出しに戻り処女航海を遅らせる可能性があります。 3年前のタイタニック号の悲劇を受けてメインデッキには十分な数の救命ボートが設置されていました。 4か月半をかけて上層階のメガブロックとアルミニウム合金製の煙突がクレーンで設置されました。 8時間もの骨の折れる作業の末ようやくプロペラが設置されました。