100分de名著 マルクス・アウレリウス“自省録” 第1回▽自分の内を見よ

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この番組のまとめ

古代ローマ帝国の輝かしい時代を築いた五賢帝の一人 マルクス・アウレリウス。 マルクス・アウレリウスの「自省録」。 はい アウレリウスの手記のようなものなんですけども実は哲学書として 今を生きる私たちにかなりヒントをくれる本なんです。 中でも 古代ギリシャで生まれたストア哲学に熱中したアウレリウス。 当時の皇帝アントニヌス・ピウスは勤勉で優秀なアウレリウスを次期皇帝として指名します。 この時 18歳哲学者を目指していたアウレリウスは寝不足で公務に支障を来すこともありました。

あえて自分が受け入れないといけない…哲学の中でも ストア哲学だと先ほどありましたけどどういった哲学ですか?ストアというのは「柱が並んだ廊下」という意味なんですけどそこで 哲学者たちが議論をしていたということからで このアウレリウスの哲学をひと言で表すと 「実践の哲学」。 プラトンという紀元前5世紀の哲学者がいます。 彼が著作の中で 今 政治を行っている人が哲学を極めるかもしくは哲学者が政治家にならなければ国家にも 人類にも不幸がやむことはないと言ってる。

さて アウレリウスは判断を誤って不幸にならないようにこんな人になるなんて難しいですよね。 かくあるべきだという…いや もう そんな無理ですって 弱い側のマルクス・アウレリウスだけだったらちょっとね 話にならないんですけど一方で そういう厳しいことを言ってるところが面白いんです。 人々も それぞれロゴス理性を分有しているという形でお互いに調和してるというのがアウレリウスの考え方。