TVシンポジウム「職業集団・忍者を読み解く 司馬遼太郎 現代へのメッセージ」

戻る
【スポンサーリンク】

この番組のまとめ

組織人対スキルフリーランスの戦いっていうのが作家 司馬太郎の長編第一作にして直木賞を受賞した作品です。

それで 実は小説の中にインテリジェンスって結構 埋め込まれてますからその文脈で 忍者小説をずっと あさって読んだ中の一冊なんです。

だから 歴史小説として書ける人時代小説 あるいはエンターテインメントとして書ける人は今でもいますけどそういうものをですねより合わせたように作り上げてそれを哲学小説にまで持っていく。 だから 我々が情報活動をしてる時に一番大変なのは日本国内では 警察の尾行ですからね。 そうすると 警察が公安調査庁の尾行を まず切ってそれで 自分たちが対象としてる人間の尾行をしてくるとかね。 こういうような 二重三重のところでそうすると こっちの方は警察が 公安調査庁に対してカチンとしてくるわけなんですよね。

これは あの~所属が生活を保障し始める…特に その 右肩上がりの世界の絶頂のところで 対極の論理を やっぱり作家 司馬太郎は見つめて分析して書こうとしたのかなと思いますねやっぱり。 で この人たちが 鉄壁の鉄の組織力で縦型の社会をつくってで もう あっという間に城を造ってそれで その10万人以上が自分の膝元に集まってるのを天守閣の上から眺めて気分よくなってる 秀吉がいるわけですよ。

これは 後で分かるんですけど東本願寺や京都大学の図書館あれ まあ 東本願寺っていうのは内典外典っていって仏教式に書物が分類されてるから普通の図書館 書庫 入れてもらっても普通の文学と違うんだなっていうのは思って。 というふうに それを解釈することが歴史小説の楽しみでもあり私たちが 歴史を書いてて非常に 自分自身が楽しい。 そういうものじゃなくてやはり エスタブリッシュされて官庁と それから総合商社と新聞社新聞記者である私自身ではないか」っていう この辺り いかがです?まあ そのとおりですね。

シンパシー 同情 それから 期待と希望そういうようなものが色濃くあってしかも それが 何と言いましょうかねある ニヒリズムと ダンディズムとそういうものに貫かれてるっていう作品の中で 歴史に眠る人物に息遣いを与える 司馬太郎。 同じ伊賀の里から出た人間が同じ制約の中でどういう突破口を見いだしていくかつまり 五平は立身出世なりですね前田玄以に取り入ることによって体制側に 擦り寄っていくことによって新しい自分を手に入れようとする。

この 実は 重蔵っていう人格の一つの成長譚でもあるのかなというふうに最近は… 今回は読めました。 そうするとそういうふうな観点から読むと面白いかもということですね?そうですね 何て言うかな やっぱり歴史小説って すごく偉人の物語っていうふうに とられがちなんですよ。 でも 実際問題何度も挫折を味わった重蔵っていうふうにちょっと考えてもらえると非常に 若い読者の方にもスッと入るんじゃないかと。 いわゆる その背景に日本民族とは何か 日本の歴史とは何かいわば全身全霊の真剣勝負をなさっている。