「平家物語」の終盤。 「平家物語」。 ♪~「100分de名著」 司会の…今月は「平家物語」の世界 読み解いています。 これで 平家が敗走してしまいまして海の上には 助け船という船があって沖なる舟に目をかけて海へ ざッとうちいれ五六段ばかりおよがせたるを熊谷 『あはれ大将軍とこそ見参らせ候へ。 直実は自分の息子小二郎を思い出してしまいます。
だから この安徳天皇と三種の神器をこっちの兵船に移してしまえと。 覚悟を決め まだ8歳の孫安徳天皇を抱えて 船べりに立ちました。 安徳天皇は 問いかけます。 極楽浄土とて めでたき処へ具し参らせ候ふぞ』と泣く泣く申させ給ひければ伊勢大神宮に御暇申させ給ひその後 西に向かはせ給ひて御念仏ありしかば二位殿やがて いだき奉り『浪の下にも都の候ふぞ』と慰め奉ッて次々と身を投げていく平家の武将たち。 安徳天皇は驕りもしていない人だからそこだけがほんの ささいな救いですけどね。
更に 質問に答えるんでこれは カウンセリングのようだとよく言われてるんですけどもカウンセリングと大きな違いが一つありまして旅人が 自分から その場所に行くんです。 わたらせ給ひしかば中尊の御手の 五色の糸をひかへつつ『南無西方極楽世界教主弥陀如来大納言佐の局阿波内侍 左右に候ひて音楽そらにきこゆ。 かぎりある御事なれば建久二年きさらぎの中旬に亡くなる人がいた場合阿弥陀様の手から 五色の糸を伸ばしてその人の手に握らせてそして お念仏を唱えて亡くなるという行儀があるんですね。