日曜美術館「エロスと死の香り~近代ウィーンの芸術 光と影〜」

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この番組のまとめ

クリムトに関連する二つの展覧会が都内で開かれています。 初期にはアカデミックな画風で頭角を現したクリムトはやがて 保守的な画壇と決別し新しい団体を結成。 クリムトたちは 絵画だけではなく建築や工芸などさまざまなジャンルを融合させる芸術を目指しました。 クリムトに影響を受けた画家エゴン・シーレは死への恐れや不安から自分を見つめ続けました。 初期には伝統を踏まえて作品を創作していたクリムト。 愛の象徴として登場することが多いビーナスやキューピッドの姿はなくクリムトは愛の表現を斬新に変えたのです。

藤原さんは クリムトがとてもお好きだということですがどういうところに惹かれますか?やはり女性の描き方だったり男女が抱きしめ合ってる絵だとしても何か美しいとか きれいとか乱れるような感情を与えてくれるそういう絵が多いのでとても クリムトは好きな画家の一人ですね。 水沢さんの観点からはクリムトの魅力というのは?クリムトっていうのは19世紀から20世紀という大きな人類の歴史の中でも変化に富んだ時代にそれを これだけ完成された美しさと官能性と優美性というんでしょうか。

でも女性崇拝というものを ずっと持って描いてるっていうことですか?新しい時代にふさわしい芸術を求め絵画だけでなく工芸や建築など 幅広い分野で芸術運動を展開しました。 展示空間そのものを総合芸術とする試みの中で生まれたのが幸福を求める黄金の騎士。 更に 一説によるとクリムトは この騎士に同時代のある芸術家の姿を重ねたといいます。 それは クリムトたちが志した総合芸術の理想を今に伝えています。

ウィーンから ノイレングバッハという場所に移り住んだ時に描いた実は クリムトと同じように憧れた画家ゴッホに触発されて描いた作品です。 縦長の画面には 圧迫感と孤独感を感じていた画家シーレのだから ゴッホの絵にあるような生命的なイメージから…エゴン・シーレ 今ね作品がいくつか紹介されましたけども藤原さんは あのシーレについてはどのような印象を?実は昔はねクリムトのお弟子さんということでもちろんシーレ自体は知ってたんですけど昔はその絵の前に来ると避けて通ってたとかちゃんと見れない感じの自分がいたんですね。