名作テレビアニメ「アルプスの少女ハイジ」。 有名なテレビアニメの原作小説なんですが伊集院さん アニメはご覧になったことありますか?ご覧どころの話じゃなくてまあ どんぴしゃの世代なのとやっぱり ちょっと個人的に大好きでガッツリ見ております。 ドイツ語圏の現代文学を専門とする早稲田大学教授 松永美穂さん。 「ハイジ」はですね 二部構成でまずこの第一部の「ハイジの修業時代と遍歴時代」なんですが題名に ある文学からの影響を感じてらっしゃるんですよね。
ドイツに出ていくというのは当時は よくあったことなんですか?スイスはまだ そんなに豊かな国ではなくて19世紀の後半だけで 20万人以上の人が出稼ぎに行ったというふうにそういう近代化の影響もあって人の移動が盛んになってこの物語の背景にあるんだと思います。 十数年後 トビアスという息子を連れて突然 故郷に帰ってきましたが村人たちは 彼を受け入れませんでした。 大工になったトビアスはデーテの姉 アーデルハイトと結婚しハイジが生まれます。
安達祐実さんの天才っぷりにまず すごいね~!おじいさんとハイジの違い!でも まあまあ なんか 一気にこれでおじいさんとの距離がウワッと縮まる感じですね。 映画もテレビもない時代ですから人々は本の…おじいさんやペーターにとっては山の自然というのは見慣れたものなんですけれども麓の町から やって来たハイジの目と感受性を通して風景が再発見されるというところですよね。 大都市フランクフルトに連れていかれた ハイジはアルムと正反対の暮らしに苦しみます。
ロッテンマイヤーさんは礼儀に従って こう呼ぶと宣言します。 対して 使用人たちは クララお嬢様のお友達であるハイジなので「お嬢様」を意味するマドモアゼルをドイツ語化した「マムゼル」と呼ぶようになります。 環境が変わるだけじゃなくて名前まで変わってしまうということで自分が自分でなくなるような…更にですね ハイジが使用人の一人のゼバスチャンという人を「あんた」って呼ぶんですよね。 ロッテンマイヤーさんは「いや ゼバスチャンのことはこういうふうに呼びなさい」。
にっくきロッテンマイヤーさんがこういう目に遭うわけだから。 だけど 今 思うと これってロッテンマイヤーさんのかわいげみたいなとても人間性みたいな。 授業を受けていても 文字の形を見て動物のことを思い出したり今頃は 草が青々と茂っているかなとかアルムの生活ばかり思い出してある日とうとう 我慢できなくなって…でも そこで 玄関でロッテンマイヤーさんと鉢合わせして勝手に逃げ出すのは 恩知らずだと叱られて白パンも全部 捨てられてしまうんですね。