槐多は 暗い赤色ガランスを多用しました。 高村光太郎は槐多のことをこう歌いました。 今日のテーマは 村山槐多です。 まあ 僕は 村山槐多についてはほとんど知らないんですけども詩と それから絵画の2つの領域でこう 卓越した仕事をすごい短い期間で成し遂げた。 その短さゆえに 「火だるま槐多」と言われたのかもしれませんけれども今日は まず その村山槐多の作品を初期から振り返ってまいります。 物心がつく頃から京都で育った村山槐多。 高村光太郎が彼のことを火だるま槐多って言ったのかな。
槐多は ある画家の家の離れに住み込み日本美術院の研究会員になります。 それで じゃあ自分も そういうふうにねセザンヌ風に描いてみたいというふうに思ったでしょうしね。 なので彼がアニマリズムというふうに名付けた。 何々主義っていう「イズム」を付けてアニマリズムというふうにアニマリズムの精神で描かれた裸婦です。 ガランスで激しく リズミカルに描かれた体にはそして 槐多ならではの破天荒な絵「尿する裸僧」が生まれました。
槐多は この年絵にかける決意を秘めていました。 信州の旅から東京に戻ったあとも槐多は 木炭で風景や人間などを次々に描きました。 物事を 対象を 確認するしかたが槐多独特の確認のしかたであるんだよな うん。 告白した時はね きっと真っ赤になってガランスです ガランス。 ガランスになって 槐多そのものがガランスになって告白してますよね。
展覧会を機に 村松さんが新たに発掘した作品の中には油彩画の房総の風景もあります。 「房州風景」です。 何度眺めてもやはり彼のその視点の強さというかすごみのある表現っていうかねこちらも房州風景の絵ですね。 まさにね この「房州風景」はそういったものが出てましてここに完成させるといったそういったものがここに凝縮されてるような作品ではないかなと思いますけどね。