倫理学者 ウェンデル・ウォラック。 鍵となるのは時にルールを逸脱する「道徳」そして その土台にあるのは人間の「倫理」や「価値観」。 AIを搭載したアンドロイドが人間の代わりに働くようになり狭い意味で捉えようとしています。 ましてや育児ロボットが虐待する親に対して誰を守るべきか判断できるようになるだろうか?そもそも 人間は道徳を どのように体系化してきたのか?これは 自分が属する社会が定めたルールや義務を守ることが道徳的だとする立場です。 そして 良い行為は社会全体の幸福や利益を判断の根拠とする 功利主義。
アンドロイドに子守をさせることは倫理的?介護をさせることは?AIを媒介とした人間同士の間でも倫理は見つめ直されるだろうか?もはや SFの世界だけではない。 デカルトは身体から独立した理性を「我」としてこうして 啓蒙思想と呼ばれる新たな価値の体系が生まれたのです。 デカルトたちは資本主義 科学革命 衛生革命デジタル・テクノロジーを伴う第4次産業革命の基盤を築いていることも知らずにいたでしょう。 そのシステムでは 翻訳者であるAIが心と身体 精神と物質などデカルト的な二元論では限界があるとデネットは言う。
感情に邪魔されず判断できるのが人工物の利点ですが一方 欠点は 適切な道徳的情操を持っていないことです。 AIの出現は 今 私たちに感情に基づく新たな倫理の誕生を迫るのか?そして 私たちは感情的知性の時代を迎えました。 人工物は自然な感情的知性を持っていません。 しかし 適切な方法で私たち人間と対話するためには感情的な能力 つまり感情を読み取る能力が必要でしょう。 実は 感情の存在こそが価値観や意識を支えているとウォラックは言う。