宇宙開発競争は既に始まりソビエトは世界初の人工衛星スプートニク１号を打ち上げていました。 月面着陸を１０年以内に実現することは容易ではありません。 宇宙飛行士の多くは軍人出身である日 突然 有名人となりました。 月着陸船の操縦士を務めたバズ・オルドリン。 宇宙飛行士は周りに たくさんいたので父を特別とは思いませんでした。 人類で最初に月面を歩くのは３８歳の船長ニール・アームストロングです。 月面着陸のシミュレーション訓練の際にも発揮されました。
多くの視聴者の中には未来の宇宙飛行士もいました。 命を懸けた３人の宇宙飛行士が世界の夢をかなえるため乗り込んでいました。 打ち上げ２日目 ３人の宇宙飛行士は旅の中間地点にいました。 しかし コロンブスの時と違い人々はテレビで生中継を見ていました。 宇宙飛行士たちは常に命を懸けた緊張の中にいたんです。 飛行管制主任のジーン・クランツは数時間後に始まる 史上初の月面着陸ミッションを指揮します。 管制室は 常に宇宙飛行士と連絡を取りコンピューターのシステムを調整しました。
当時 ベトナム戦争には アメリカから５０万人以上の兵士が動員されました。 ニクソン政権はベトナム戦争反対デモへの対応に追われ 苦しんでいました。 人類初の月面着陸は成功する必要がありました。 可能な限り軽くする必要があったので内部の椅子を外し ２人の宇宙飛行士は立った状態で操縦しました。 アームストロングとオルドリンが出発したあと司令船に残ったコリンズは月の周回軌道を飛行しながら２人が戻るのを待ちました。 イーグルからのデータが途中で何度も途切れてしまい月面着陸が中止に追い込まれる危険がありました。
月面着陸まで あと７分しかありません。 このままコンピューターを使用し降下を続けられるかどうか判断するのは誘導官ベイルズの役目でした。 月面着陸のさなか１５秒で判断しなければなりませんでした。 そしてベイルズは イーグルのコンピューターがこのまま使用できると判断しました。 ベイルズが大声で「降下を継続！」と叫んだんです。 私は 管制主任のクランツが命じる直前にイーグルに「降下を継続」と伝えていました。 アームストロングは着陸する場所を変更しました。
アームストロングはすべてを美しくやり遂げしかも ３０秒分の燃料を残しました。 人類初の月面着陸のニュースは瞬く間に世界を駆け巡りました。 アームストロングが何を言うか誰も知りませんでした。 アームストロングの１９分あとにバズ・オルドリンが月面に降り立ちました。 宇宙飛行士たちは 実験装置を組み立て分析用に月の岩石を集め多くの写真を撮影しました。 オルドリンの宇宙服のヘルメットに写真を撮るアームストロングの姿が映り込んでいるんです。