SWITCHインタビュー 達人達(たち)「舘野泉×中村桂子」

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この番組のまとめ

フィンランドのある管弦楽団のコンサートが開演3時間前に迫っていた。 この日は日本とフィンランドの国交100周年を祝う特別な舞台だ。 舘野の大ファンだという女性…今も最前線で活躍する研究者だ。 世界中を演奏で飛び回る舘野。 リビングに置かれているのはスタインウェイのグランドピアノだ。 弟と2人の妹も 全員 演奏家という生っ粋の音楽一家で育った舘野。

脳出血で倒れてからもピアニストとして 復帰を願っていた舘野。 イギリスの作曲家 ブリッジが戦争で右腕をなくした友人に向けて書いた左手のための曲。 このごろ 「多様性」っていうような言葉使いますけどそんな難しい言葉じゃなくて…こうでなきゃいけない!みたいにやると自分も つらくなりますからね。 左手のピアニストとして復帰することを決めた舘野。 数あるバイオリン独奏曲の中でも不朽の名作とされる…それを ブラームスが左手のピアノ曲として編曲した作品だ。 「両手のピアニストにまた なる」っつっても…とっても面白い。

最近は 左手のピアニストのため演奏会の企画にも精力的に携わっている。 たんぱく質を合成するRNAの特別な働きを明らかにするなど研究室では チョウやクモ カエルなどでゲノムDNAの研究が進められている。 そうした研究から分かる生命の進化の歴史。 今年 開館27年目を迎える生命誌研究館。 最大の特徴は最先端の研究を行う場所でありながら一般にも公開しているということ。 DNAの研究で生き物の どんな歴史が見えてくるのか。 あれは いらないもの 壊そうとかDNAも 少しずつ変わってったりいろんなことしますから。

いつも怒られてばかりのチェロ奏者ゴーシュが夜ごと訪ねてくる動物たちとの交流を通して知らぬうちに音楽家として成長していくという物語。 東日本大震災が終わったあとにやっぱり…「人間は生き物であり自然の一部である」と考え続けてきた中村。 その言葉どおり みずからの日常生活もいつも 自然であふれている。 もう半世紀以上北欧 フィンランドに暮らす舘野。