♪~目が飛び出した青年と焼けただれた被爆者の群れ。 被爆者の証言をもとに現代の広島の高校生が12年にわたって描き続けてきました。 被爆者の壮絶な人生を受け止めて再現する作業。 高校生たちは 被爆者の思いをどう受け止めて 描いてゆくのか。 去年10月 被爆者と高校生の初めての顔合わせがありました。 被爆当時 川崎さんは祖父母や両親 きょうだいの7人暮らし。 今回川崎さんは 家族の運命を変えたあの日の光景を描いてもらいます。
遺体の横を無関心に通り過ぎる女性はどんなしぐさどんな表情をしていたのか?愛香さんは自らモデルとなり撮った写真を参考にして女性の心理に迫ろうとします。 同じく原爆の絵を描いている同級生の…愛香さんのよき相談相手です。 あまりに よける感じを描いてしまうとすごい気にしとる 無関心っていうその… 笠岡さんの言葉が進んでないのが更に しんどくなるんですよ。 母の真紀子さんも 美晴さんの変化を感じた瞬間があったといいます。
川崎さんとその家族を含む被爆した人一人ひとりの人生を想像しながら筆を運びます。 笠岡さんが被爆のあとにどんな人生を歩んできたかを聞いていた時のことでした。 原爆で心をなくした笠岡さんが人生を取り戻したきっかけとなった甥っ子の誕生。 笠岡さんと向き合ううちに被爆直後の絵だけではなく希望が生まれた瞬間も描きたいと思うようになったのです。 川崎さんが 美晴さんの想像力に託して出来上がった絵です。 愛香さんも 笠岡さんとの最後の打ち合わせに臨みました。