乏しい資料の中 「フランス」というファイルを調べたところ第二次大戦末期イングリッドは他の子どもたちと一緒にそして 成長したイングリッドは自分の生まれについて知りたいと思い始めました。 しかし かつてイングリッドが身を寄せたドイツ赤十字はレーベンスボルンの情報を持っておらずフランスに１か所 レーベンスボルンがあったことは把握していましたがそれが どこにあったのかすら分かっていませんでした。
施設の仕様は指定されておりレーベンスボルンを作る際はこの計画がいかに重要視されていたか分かります。 １９４４年２月６日 ラモルレイにレーベンスボルンが開所しました。 この大邸宅が フランスにおけるレーベンスボルン計画の拠点となったのです。 そして 純粋なアーリア人女性と純粋なアーリア人男性のためのレーベンスボルンでは女性は妊娠すると出産予定日の６週間前から施設に入り出産後も６週間 そこに滞在しました。
１９４４年の夏つまりアーウィンが生まれた直後にその多くがナチス親衛隊秘密警察の人間でした。 ドイツ赤十字は １９３３年ヒトラーの首相就任でナチスを支持。 ３７年には親衛隊の医師が赤十字総裁となりナチスの支配下に置かれました。 エリザベスは 秘密を墓場まで持って行ったつもりでしょう。 エリザベスが生活に困窮していなかった一方で一般のフランス人は配給頼りでした。 ヒトラーはシュペーアに ベルリンを世界一 偉大な首都に作り替えるよう求めたのです。
優秀な民族やレーベンスボルンの子どもたちが有害な人々にとって代わり１，０００年続くであろう第三帝国を支配する時を指します。 第三帝国が１，０００年続いたらそのうち何人がドイツ軍がウクライナ戦線にいるソビエト赤軍と迫りくる連合国軍との間に挟まれていると分かった時もナチスはレーベンスボルンを１か所たりとも敵に渡すまいと細心の注意を払いました。 終戦間近になり 連合国軍が迫ってくるとヴェストヴァルトと呼ばれていた信じ込んでいました。
フランスを脱出したエリザベスでしたがたどり着いたドルトムントは 毎日連合国軍の爆撃に さらされていました。 対空防御砲を操作させドイツ各地を絶え間なく攻撃していた連合国軍の爆撃機を撃墜させていたんです。 しかも１９４６年のニュルンベルク裁判では年若い母親だけでなく少女たちまでもが大勢レーベンスボルンに送られていたんです。 後のニュルンベルク継続裁判では２年にわたって反対尋問が行われ結局 レーベンスボルンの責任者たちは判決で無罪になりました。