日曜美術館「熱烈!傑作ダンギ 東洲斎写楽」

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この番組のまとめ

写楽の最高傑作と呼ばれるデビュー作28枚がスタジオに勢ぞろい。 そして 浮世絵専門の美術館太田記念美術館で学芸員を務める渡 晃さん。 そして 東京の太田記念美術館の学芸員で長年 役者絵のご研究をされている渡 晃さんです。 さあさあ 寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!大江戸歌舞伎の役者だよ!歌舞伎が庶民の娯楽の中心だった江戸時代。 こちらがですね 東洲斎写楽の「二代目嵐龍蔵の金かし石部の金吉」という作品です。

一度に 28種類の役者絵を出す前代未聞の戦略に出ました。 じゃあ 例えば これを見た当時の芝居通というか 見てる人たちはあっ いかにも というふうになるわけですか?そうです そうです。 面積でいうと4倍とか5倍ぐらい顔が大きくてそれは デフォルメして表現してるのかなあとずっと思っていたんですけれども岩下さんのお話を聞いて確かに私たちは どこか…例えば 目が強い印象を演者が表現すると目が より大きく見えたりとか。

三代目瀬川菊之丞はその美貌と 切れのいいせりふ回しで定評のある江戸歌舞伎を代表する女形でした。 しかし 写楽の描く菊之丞は不格好なまでに鼻が大きく実は この時 菊之丞は44歳。 まあ美化せずに描いたという写楽ですけれどもなかでも 紫舟さんが この一枚にひかれる… おなよに ひかれるのは?女性は例えば… う~ん女性が演じる男性 少女漫画に出てくるような 宝塚のようなああいったものに美しさを感じると思うんですね。

彼は 一体何者だったのか?誰か他の有名な絵師が何らかの事情により名前を変えて活動したのではないかという「写楽別人説」までささやかれました。 写楽の正体は 江戸八丁堀に住んでいた阿波の国 現在の徳島県お抱えの能役者だったという説が有力になってきています。 それがよく分かるのが江戸時代を代表する女形の一人四代目岩井半四郎を描いた一枚。

盛者必衰のことわりといいますけれども写楽自身が ひょっとしたらまあ 幼少の頃にこれは…。 長年にわたり写楽の大首絵を復刻してきた安達以乍牟さんです。 やっぱり この黒雲母っていうのがすごくこう 絵の効果としてはすごく重要だなって僕は思ってまして例えば 悪人の冷酷さみたいな部分があるとしたら色の面で言うと 紅ですとかねちょっと オレンジ系の色彩が黒と一緒になると すごく映えるっていうのが あると思います。

私は やっぱり 派手な家業なのに沈鬱な感じのする役者絵を見た時にただ 私は この絵を見て近代的な孤独というよりは…だって この人たち近代的な孤独なんか知りませんからね。 でもね 僕すごい 今お話聞いてて思ったんですけどクルトさんは 恐らく自分が生きていた その 同時代のそのヨーロッパ近代の社会の問題みたいなものを通してこの浮世絵を見たっていうことがあると思うんですけどもこれを今 見る我々も今我々の時代のなにがしかをここに投影してるんでしょうかね?そうそう。