日本の話芸 一龍斎貞山 講談「竹の水仙」

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この番組のまとめ

おおかたのわざは身につけたんだが甚五郎は長年 住み慣れましたる飛騨の国は高山を後にさあ これが えらい評判となった。 ところが 甚五郎は「なあ あなたね 大した腕だね」「大したもんだ」などと 褒められましても有頂天には まるでならず。 甚五郎様のお宅はこちら様でございましょうか?ごめんくださいまし」。 「ああ 確かに ここは甚五郎だがオレオレ詐欺なら お断りだ」。

ちょうどもう 夕景のことでございましてあなたの後ろのお武家様。 ええ?一文無しってえのが透けて見えるのかなあ。 「えっ あの 大松屋でございます。 お前 そんなに度胸があるか?後悔しないか?」。 「いや あの 別に度胸はございませんし後悔もいたしませんがな。 今日は また まことに結構なお天気でございます。 「あっ 勘定か。 二分も祝儀をくれるなんてえ客は「それにさ 祝儀だって うちで立て替えただけのこっちゃないか。 まあ 何はともあれね今日までの勘定をしておもらい。

なあ?東海道 鳴海の宿で旅籠を一軒 踏み倒したなどと言われたくねえからな。 これから この甚五郎コツコツ コツコツと仕事を始めました。 夜明けになって 出来上がりましたのが例の 竹の水仙。 大松屋佐兵衛何が何だか分かりませんけどもしかたがないから 言われたとおり売り物という札をつけて 店先。 細川越中守様の お行列。 江戸表に ご参勤の途中と見えまして今 大松屋佐兵衛の店の前をご通行になる。