これは 秋の季語で俗説みたいなのがあるらしくてそれで 「蚯蚓鳴く」 秋の だから静かな気配のことも含んでいる…っていう季語ですね。 何か 「歳時記」って つい動物事典とか植物事典みたいに使いがちですけどこれは ちょっと違いますよね。 だから 蚯蚓っていう昆虫学的な話じゃないのがこの季語の面白いとこだなと思います。 さて 今日の新しい俳句の面白がり方テーマは「好きな季語・嫌いな季語」。
ただ 何か その情緒がそれ自体でありすぎる季語って好き嫌いで言えば 嫌いだけども居酒屋さんの店頭に「営業中」っていう看板…。
この人の中では蚯蚓が鳴くっていう季語のように何か 聞こえてる音をずっと保留にしている。 蚯蚓というものの想像蚯蚓が鳴くっていうのも想像だしでも その蚯蚓にはその口がある。 エドワード・ホッパーっていう画家がいまして言う人もいるかもしれないんだけれどもここは それに「蚯蚓鳴く」っていう日本の季語を取り合わせて普遍的なものになったというか。 この句は 不思議というか「蚯蚓鳴く」って 一応音声のこと言ってる季語だからそれ以外の部分でも音声を言っちゃうとちょっと かち合っちゃうというか失敗することが多いんですよ。