100分de名著 西田幾多郎“善の研究” 第2回「“善”とは何か」

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この番組のまとめ

さあ第2回で いよいよ タイトルに入っている「『善』とは何か」ですけれども善悪の善と捉えていいんでしょうか?いや そこがですねまず 一番大きなハードルとして我々 現代人にもあるんだと思うんですね。 やっぱり 現代人は宗教というとある宗派だと思ってしまいます。 皆さん 手のひらをちょっと出して頂くと今ね 現代で言う宗教と西田の言う宗教の違いというのはですねこの指が 一つ一つの宗派的な宗教ですよね。

「人格的要求」とは人間を人間たらしめている はたらきのことです。 しかし 「人格的要求に反した時」つまり 他人を尊ぶことができない時たとえ 健康や学識など一見 善なるものでも容易に 「悪」とつながると西田は警鐘を鳴らすのです。 で 我々は普通 意識と言うと 何か個人の意識のことを考えがちですけども私たちの心の深いところではもともと 他者とつながっているんじゃないかというのがユングという人が考えそして 河合さんが考えたことなんです。

西田の哲学は 少し 一見すると「私」を掘っていくようなイメージがあるんだと思うんですけど「私」を早々に超えて 「私たち」「人類・宇宙」というところへ行けっていうのが西田の考えなんですよね。 中世の画家 ジョットはローマ法王の前で画力を見せよと命じられた時ただ 一円を描いたといいます。 我々は 道徳の上で このジョットの一円形を得ねばならないと書いてう~ん…。