事件や犯罪に潜む謎や危険を乗り越え犯人に迫るエドガー・アラン・ポーやコナン・ドイルの翻訳本が日本に紹介されて間もない頃大学生だった江戸川乱歩はこう言っています。 自ら資金を出し制定した江戸川乱歩賞はミステリー作家の登竜門と呼ばれ西村京太郎や東野圭吾 桐野夏生などベストセラー作家が次々に誕生。 今回 江戸川乱歩の知恵を読み解くのは作家でマルチクリエーターのいとうせいこうさん。 東日本大震災を舞台にした「想像ラジオ」は被災者の共感を呼び芥川賞候補にもなりました。
♪「ぼ・ぼ・ぼくらは少年探偵団」敵である 怪人二十面相までもが人気のキャラクターとなります。 そして 彼らが登場する原作の「少年探偵団シリーズ」を読み江戸川乱歩の探偵小説のファンになる子どもたちも たくさんいました。 こうして職業作家となった乱歩は新しい読者の獲得を目指し遊民として描いた明智小五郎を人々が憧れるキャラクターに変えることを思いつきます。 その上明智小五郎の成功から生まれた脇役が探偵小説ファンを子どもたちに広げることになったのです。
例えば 近世で言ったら歌舞伎とかね いうのは最初に 世界っていうのを決めるんですよ。 この世界というのは 室町時代とかじゃあ 奈良時代の誰々にしましょう。 ああいう 一回なるともう やっぱり その世界行きたい魔法の世界に行きたいってなるのは世界が決まるからですよね。 一回 その世界が浸透してちょっとでもヒットすればこれは もう その上に新たなキャラクターを乗っけていくのが仕事に 今度はなってきますよね。
まあ そしてね 乱歩は脇役だった小林少年を主役にした「少年探偵団シリーズ」でね新たなファンの開拓に成功したわけですけれども実は 乱歩は このあとミステリーというものをね本格推理小説で日本人にミステリーの面白さを教えた日本ミステリー界の草分けだとするならば清張は 社会性のある題材をリアルに描く社会派推理小説で清張は 乱歩について…日本推理作家協会の前身となる探偵作家クラブが発足したのは終戦から2年後の昭和22年のことでした。
だから そこに 探偵小説が芸術として高められたっていうような論理が縁側に ウグイスの糞があるとか道端のアシビを馬が食べちゃうとか確かに 乱歩が描く登場人物って…。 「ミステリーってすばらしいジャンルなんだよ」って言いたかったんだからもう一方の 確実にそれが言えるやつが出てきたら 自分…。