日曜美術館「浮世絵で見る忠臣蔵」

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この番組のまとめ

赤穂藩主の浅野内匠頭が吉良上野介に斬りかかり傷を負わせたのです。 傷を負う吉良上野介は高師直という名で登場します。 皆が 兜を奉納に行った時横恋慕していた高師直が恋文を渡して 顔世御前を口説いたんだ。 塩冶判官が今まさに高師直に斬りかかったところだ。 これぞ 仇討ちの原因となった刃傷事件!塩冶判官を むちゃくちゃいじめたあげくこのありさま。 塩冶判官は斬りかかったんだけどここは 刃傷事件を起こして謹慎を命じられた塩冶判官の屋敷。

もう今見ているだけでワクワクドキドキでしたけれどこの忠臣蔵の浮世絵というのは随分と売れたんですって?そうですね。 あの 芝居で忠臣蔵をやると必ずあたるっていうので起死回生の妙薬の独参湯になぞらえられてまあ 歌舞伎界の独参湯といわれるほどヒットしましたよね。

国芳が描いた その内蔵助…ならぬ 由良之助の姿。 屋根の上の敵を射るのか 上を見上げ今まさに矢を放ったのは 潮田又之丞。 どこを探しても肝心要の吉良上野介の姿がない。 「吉良殿は知れたか」 「まだわかりませぬ」。 「おう 吉良殿が知れたぞ!吉良殿が知れた!」長槍を肩にもたせかけ 呼子を吹いて仲間に知らせる吉田沢右エ門。 往生際の悪い吉良上野介。 吉良様 御覚悟!」「おお! 討ち取った!」浪士たちの勝鬨がとどろいたのでございます。

四十七士たちが高師直の屋敷へ向かう場面だ。 雪が積もった屋敷の庭に高師直を引っ張り出して夜が明けて 真っ赤な太陽が昇る中義士たちが仇討ちを成し遂げたことを知らせようとああ これは街道彼の街道物の経験かなとかこれは彼の江戸名所物の経験かなとかあちこちに やっぱり思わせるものがありますよね。 当時の人たちは町娘が繰り広げる日常の出来事を刃傷事件に見立てた面白さを楽しんだんだね。 この雰囲気 どこか 討ち入りの時の立ち回りのように見えてこない?これはきっと 浪士たちに囲まれた高師直に見立てているんだろうね。