100分de名著 ドストエフスキー“カラマーゾフの兄弟”3▽魂の救いはあるか

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この番組のまとめ

実は その当時の まあロシアでは聖人の遺体というのは 腐らないという伝説があったということでアリョーシャとしてはまあ 大変なショックですね。 アリョーシャとしては まあ これまでゾシマとの一体感の中で生きてきましたからまさに 信仰の揺らぎを経験するという。 ドストエフスキーの世界観の根底にあるのがやはりそのロシアの大地を愛するというかそこを出発点にしないと何も始まらないというですねそうしたそのドストエフスキー自身の信念これを 「土壌主義」と言うんですね。

途方に暮れたドミートリーは愛するグルーシェニカの家を訪ねます。 モークロエに到着するとグルーシェニカは 昔の恋人やその仲間たちと一緒にいました。 突然現れたドミートリーにグルーシェニカは驚きます。 人を殺したかもしれないという罪悪感を抱えながらドミートリーはグルーシェニカとの愛に救いを得ます。 で ドミートリーは 父親殺しの犯人だと言われていましたがそれは もちろん あのカテリーナから横領したお金なんですけれども。

もちろん 彼自身の中に身に覚えはない罪なんですけれどもしかし彼自身銅の杵をつかんだくらいですから父の死に対する願望があったことは事実ですよね。 ドミートリーっていう まあ男は幼い頃から 両親から捨てられて想像力が及ばない人間になってしまってるということがあるわけなんだけれども初めて この餓鬼という存在を 夢の中で見て「世界の中に 不幸が存在するんだ」そういったものに 初めて認識が及ぶっていうんでしょうかね。