日本の話芸 金原亭伯楽 落語「芝浜」

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この番組のまとめ

♪~今日やる噺は 三題噺といいますから江戸時代からあった噺じゃありません。 「何言ってんだい? 今日から仕事行ってくれるって約束だろ?」。 「いやいや忘れたってわけじゃねえけどさ半月以上も休んでる棒手振の魚屋が行ったからってよその魚屋が入っちゃって…」。 ちゃんと 毎晩 私が糸底へね水張っときましたから刺身包丁なんぞは生きのいいサンマみたいにドギドギしてる。

ええ? うちへ帰ってきたっておめえと喧嘩して すぐ飛び出さなきゃならねえと思うからよ久しぶりに芝の浜でも下りてって潮水で面でも洗ってりゃあ一生懸命やりますんでって拝んでさそれから波打ち際 立ってな面洗おうと思ったら何か ひもが流れてきやんで。 どうだい! 二分金ばかりで四十二両。 ええ? 昨日 俺が 芝の浜 行ってさ潮水の砂の中から 革の財布に二分金ばかりで四十二両拾ってきたろう?」。 長いこと お酒飲んでると本当に 頭おかしくなっちゃったんじゃないの?な~に? いつ 浜 行ったい?」。

「え~っ? いや 仕事行きてえけどさ盤台だって かれて漏っちゃってまあ 曇り一つありゃしない。 刺身包丁なんざ生きのいいサンマみたいにドギドギしてる」。 情けねえな 本当に みつき 俺が 一生懸命働きゃ 勘定きれいになんの?大丈夫? そうかい。 いやいや 今日のところは勘定は結構でございますからお頼申します」なんて。 そんなら それでと思って余ったやつは すぐに井戸端でもってきれいに割いて 腹出して塩水にドンと突っ込んで 一夜干し。

「えっ? 掛け取り…勘定 全部済んでる?」。 大丈夫だよ。 「何を言ってんのよ 本当に。 ばかだね 本当」。 「だけど 本当に?借金ない? ありがてえね。 「お前さんが 一生懸命働いてくれるから」。 おめえが一生懸命やってくれっからだよ。 そこの風呂敷包みまで震えてますよ』と俺が風呂敷かぶってたのをよく見てやがったんだな。 仕事してりゃ 怖いもんなんざありゃしねえや 本当に。 掃除なんかできねえぞ! 大丈夫か?」。 本当の話だったの!うん。