♪~え~ 季節の変わり目 その変化に体がついていかれないということを実感をするようになりまして車専門の道なんだそうですけれどもね。 運転をしながら その幽霊を見たそのあとですね 恐ろしいのはまあまあ そういうものは気のもんだ。 いや~ こっちも気になりますからなそれとなく当たってみたところがあの三番蔵…いやいや 昼間は見たとおり何事もない あの三番蔵。 あれが夜分になって 世間が寝静まる丑三つ時になりますとなあそこに 化け物が出るんだそうだ」。
呉服屋さんといってもな店を一軒構えての呉服屋じゃあないんだ。 糶り呉服屋といってな荷を担いで 方々を出かけていくんだ。 おかみさん『あっ じゃあ ちょっと これ預かってよろしいかしら?』とうちへ持って帰って 亭主の機嫌のよさそうな頃合いを見計らってこの話をするんだ。 5円のところを 亭主に3円と言った差額の2円 これを ふたつきの間になんとか工面をしなくちゃいけないんだがまあまあおかみさん 初めてじゃあなかろう。
今度ばかりは 私も駄目らしい』とそこに気が付くんだ。 世話をしてくれる妹を枕元に呼んで『お前にも やっかいをかけましたがな今度ばかりは 私も駄目らしい。 世話になった お前に何か形見の品と思っているんですがまあ 着物といって ろくなものがない実は いい帯がある。 いいかい? 余計なことをベラベラしゃべるんじゃありませんよ」。 そういう話をベラベラしないでな急いで熊さん 呼んできておくれ」。 あたいだって男だからね 余計なことベラベラしゃべるなって言ったらしゃべりはしねえ。
「いやいや! いや もう あの今日は 何もおっしゃらない…いや もう 承知して…分かって 分かってるんで…お清どんに『これ 何だ?』ったら『燗冷ましの酒だ』ってんで『どうする?』ったらね『燗冷ましじゃしょうがないから捨てる』ってえからおい ちょいと 待て待て待て。
いくら旦那が酒好きったってね一人で これだけのものは片づけられねえだろうと思ったちょうど そん時ね大八車引っ張ってきてたもんですからね1樽 持って帰ったんですよ」。 「おいおいおいおい!あれ お前がやったのかい?冗談じゃありませんよ。 樽ごと持ってくってえのはいくらなんでも乱暴じゃあないかい?いや 今日 来てもらったのは酒のことじゃあないんだよ」。 で ちょっと訳があって背中に三毛猫」。 お前の強いのを見込んで頼みたいことがあるというのは 実はあの三番蔵で…」。
番頭さん火は ひとつ 気を付けて下さい。 それからね 熊さん 何もないがその膳…ああ お清がこしらえたんだがなお銚子が 2本ばかり載ってますがそれで足りないようだったらな酒の在りかはお前 よ~く心得ているようだからあとは自分で 何とでもしておくれ。 「いや 番頭さん 先に行って」。 「ちょっと待った… 番頭さん。 蔵 飽きたから今日は 向かいの座敷行こう。 「大丈夫。 大丈夫ですよ。 「ちょっと… 自由行動 控えて下さい。 番頭 本当は飲めないんですが怖くって しょうがない。