イワンは スメルジャコフの その入院している病室を訪ねるんですが。 イワンに対して ある意味で間接的な罪を問うことでフョードルの殺害実行を告白するということなんですがスメルジャコフとしては彼の指図の下に手を下したというふうに考えているわけですよね。 それに対して スメルジャコフはイワンを信仰する信仰者ということになるわけなんですね。
スメルジャコフの主張をイワン自身は認めるんですか?そこが問題なんですよね。 「イワンは 実行犯ではないけれども罪は免れませんよ」ということをしきりに アリョーシャはイワンに向かってこれを聞いたイワンは突然抑え難い思いに駆り立てられところが スメルジャコフは急に 逆のことを言い始めます。 もう一つは やはりスメルジャコフは去勢派と つながりを持っているかもしれないっていうそういう視点ですよね。 物語層では イワンがスメルジャコフをそそのかしてスメルジャコフが父親のフョードルを殺害しました。
で 結局のところそのドストエフスキーの意図をですねひもといていくには 物語の舞台となった仮の年号ですけれどもう~わっ すごいなあ。 ドストエフスキーっていうのはですね20代の終わりに死刑判決を受けていてで それが 以降 彼自身は徐々に徐々に皇帝権力寄りにすり寄っていくわけですね。 つまり ドストエフスキーは 右に対しても左に対しても 目配りをきかせて「カラコーゾフ万歳!」というふうに言わしめている可能性があるということなんですね。