100分de名著 アーサー・C・クラークスペシャル(1)「太陽系最後の日」

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この番組のまとめ

♪~さあ今月は SFの巨匠「アーサー・C・クラークスペシャル」です。 数々の傑作を残してるんですけれども今回は スペシャルということでこちらの4つの作品を取り上げます。 僕なんか 「ウルトラマン」とかで育った世代だからSF自体に 壁はないんだけれどもそんな自分でもアーサー・C・クラークって偉人だってことが分かっちゃってるからハードル あるんですよ。 戦時中の段階で通信衛星というのを使うと地球外で中継できますよと言ってるのはこの時点ではリアリティあるSFなんですもんね。

今回の 「太陽系最後の日」というのはまあ 実質的に クラークの一番最初に書いた 売れた小説ですね。 「太陽系最後の日」というタイトルなんですけれどもまあ 実はこれ日本で付けたタイトルでして。 さあ地下鉄に閉じ込められましたけれどもあの異星人たちはこのあと 一体 どうなるんでしょうか?地球脱出のリミットまで あと30分。 パラドー人は 一人一人が種属全体の一細胞にすぎないという奇妙な異星人。 アルヴェロンが 母船から特殊な装置を使って 縦穴をうがち間一髪で脱出できたのです。

宇宙でも 極めて若い知的生命体である人類の太陽系脱出。 この小説が すごく巧みだと思うのは最後に 一斉に宇宙船団を ば~っと見せて実は外へ向けて脱出していたんだということは「人類スゲー」っていう気持ちにもなるんですよね。 でも 最後の一文というのはもう素直に人類 すごかった 上回ってたって受け止めていいんですか?今回の小説では 人類の勇気とか好奇心が大船団をつくって動かしたんだという若さゆえの 何というんでしょうその ちょっと無鉄砲なところもある。