そして 選者は宇多喜代子さんです。 静かなところでね雨がしとしとと降っていてトロトロと…。 山宿という 日常を離れた場所で孟浩然の五言絶句から来てる「春暁」という…ああ これですね。 まあ 「春眠し」とか「春水」とかいろいろ ほかの言い方もあるけれどもとにかく 春のトロトロしたこと。 じゃあ 朝寝に限らず 一日中…。 さて 今年度のテーマは「昭和のくらしと俳句」ということですがそこで 始末をしてきてくれたから今日の繁栄があるんだと思うので始末って よく使いましたよ。
運針! 出ました 運針!運針といえば 宇多さん優勝ですよ! すごいですね。 繕い方っていうのがあってねこれは たまたま 昭和くらし博物館にあったんですけどね 拝借してきたんです。 この辺とか 全然上手に…。 これは どういった…?これ よく知られた句ですけど「足袋つぐや」って分からないでしょう?「足袋つぐや」。 足袋をつぐ…。 足袋 つぐっていうこと。 それで 久女さんは それは…足袋をついでたんですよ。 ご自分のはかれた足袋。 足袋って破れるとこ決まってたのよ。
さて それでは宇多さんの選んだ入選九句にまいります。 宇多喜代子選 入選九句。 これ 誰だって 生まれる前の自分は知りませんけれどもお母さんのおなかに入ってる時っていうのはさぞかし うとうととして春眠と同じようなもんなんじゃないかなとそういうことを思いながらうとうとしてらっしゃるのね。 何の憂いも心配もなくお母さんのおなかの中で寝ているような心安らかな春眠だというそういう句でしょうか。 「ゆらりゆらり」という平仮名もこれが 大変多かったんですけどこの方は 世界一周をしてきたと。
仏っていう字と春眠っていうのも何か また 妙に合ってていいか~みたいなふうに思うんですけど どうですか?面白い。 生返事って バリエーションがいっぱいあるところがこの句が面白く感じられるとこですよね。 宇多さんの三席を発表頂く前に私も この中から 一席選ばせて頂きます。 3番 仙台市の渡部陽子さんです。 では いよいよ宇多さんの三席の発表です。 渡部陽子さんの句です。 さて 宇多さん今年度 最終回ということですけれども一年間 昭和のものをいろいろ拝見してきました。